予言の島

予言の島
予言の島
posted with amazlet at 19.08.09
澤村伊智
KADOKAWA (2019-03-15)
売り上げランキング: 22,785

瀬戸内海に浮かぶ霧久井島は、かつて一世を風靡した霊能者・宇津木幽子が生涯最後の予言を遺した場所だ。彼女の死から二十年後、“霊魂六つが冥府へ堕つる”という―。天宮淳は幼馴染たちと興味本位から島へ向かうが、宿泊予定の旅館は、怨霊が下りてくるという意味不明な理由でキャンセルされていた。そして翌朝、幼馴染のひとりが遺体となって発見される。しかし、これは予言に基づく悲劇のはじまりに過ぎなかった。不思議な風習、怨霊の言い伝え、「偶然」現れた霊能者の孫娘。祖母の死の真相を突き止めに来たという彼女の本当の目的とは…。


こりゃびっくりです!

アノ冒頭の展開からの着地がココとは、まったく予想だにもしていませんでした。

ちくしょう。

なんであの違和感に不信を持って、その奥のトリックに気づかなかったんだろう。
なんか変、てことはそれが伏線であるハズなのに、、、
三津田、京極、横溝ファンには泣いて喜ぶようなお膳立て(もうその段階で完全に魔法をかけられる)、そこに予言とか怨霊とか呪いとか目くらましがいっぱいありすぎてうまいことミスリードさせられてしまったのでありました。くやしいわん!
もうあまりにびっくりしすぎて一発では意味がとても理解できませんでした。鮮やかです。
この手の手法にはこれまで何度も何度も何度もひっかかっているのにまったく学習能力がありません。
つうか、澤村さんが巧みすぎたのだと思います。思いたい(;・∀・)

おそらく何を云ってもネタバレになってしまいますので、『シックスセンス』並みに先入観なしで読まれることを強くお勧めしておきます。
なんて書くと逆に勘のいい方はある程度の察しが付いてしまうかもですが、、、
まあそれもひっくるめて楽しい読書になると思います。

あ、昔なつかしのオカルトネタ、冝保愛子ネタには「ザ・同世代」(ちょっと厚かましい?)にとって心の奥のやらかいところをふわふわの羽でこちょこちょされてるみたいで、猫みたく喉を鳴らしてしまいました。
やー、この辺もうまいわ、澤村さん。恐るべし。

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Posted by K@zumi

fireworks

P1000598.jpg




先月28日に地元の大会がありました。
まあ田舎の行事なんで規模的にはしょぼいんですけど。

三脚を据えて、映り込みも入れてガッツリと!…という根性も執念もないので
ハナから「手振れ上等!」って感じで、カメラをぶんぶん振り回して
アーティスティックでサイケデリックな感じを目指しました。(たぶん)




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Posted by K@zumi

ししりばの家

ししりばの家
ししりばの家
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澤村伊智
KADOKAWA (2017-06-29)
売り上げランキング: 17,122

夫の転勤先の東京で幼馴染の平岩と再会した果歩。しかし招かれた平岩家は、不気味な砂が散る家だった。怪異の存在を訴える果歩に異常はないと断言する平岩。はたして本当に、この家に「怪異」は存在するのか――。


私事ではあるのですが、実家の父親が肺炎で入院をいたしまして(おかげ様で現在は快方に向かっています)、その付き添いで泊まり込んだ真夜中の病室、という際どいシチュエーションでの読書と相成りました。
やー、いろんな意味で怖いさ倍増だったっす。

「この家はなんかおかしい」「この人たちはどこかおかしい」

他人の家にはその家人にしか通じない暗黙のルールというのがたしかにあって、しかもその人たちはそれが通常とは違うことを分かっていないケースがひじょうに多いことがある。
例えば地域の違いではあるんだけど、新婚のときわたしが天ぷらにソースをかけたのを見て新潟出身の夫は「人間の食べ物じゃない!」(そこまでじゃなかったかも…?)と驚愕したことを覚えています。
でもたしかに「あんたはおかしい」とは云われましたよ、ハイ。

まあそれはともかく、そのちょっとした違和感や心のズレなんかが何気ない日常に何気なく繰り返されてそれが次第に恐怖に変わっていくスリリングさがものすごく気持ち悪かったですね。
今回は『ししりば』というモンスター(ある意味守り神)に操られた人間の不幸と、「この家は、自分は、やっぱりおかしい」と目を背けていた現実に向き合おうとする人間の、戦いと成長の物語でもありました。

化け物によって引き起こされる恐怖ももちろんだけれど、夫婦の、あるいは人間の心のすれ違いから起こる悲劇が何よりいちばん身近で恐ろしいと痛感します。
本作はまいど恒例のクズ亭主は登場せず、つうかむしろ気の毒で不憫で同情を禁じ得ない「彼女の夫」に涙。
ラストはほんとうに胸くそ悪い。ひょっとしたら狂気なんてコンビニで買えるほどお手軽かもしれない。

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Posted by K@zumi

7月に読んだ本のまとめ

7月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1775
ナイス数:225

BURN 上 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)BURN 上 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)感想
このシリーズもいよいよ最終章に突入なのかー。はー、感慨深いです。『COPY』を読んでから約1年ほど間が空いていたのでじゃっかん記憶を探りながらの読書でしたが、あったかい猟奇犯罪捜査班のチームはもう心の中ではすでに身内だ。(妄想では電話で呼び出せるくらいの間柄)誰ひとり欠けることなくラストシーンでは笑って再会させておくれ!
読了日:07月09日 著者:内藤 了

BURN 下 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)BURN 下 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)感想
途中「マジかよ…」と思うシーンもあって眸がうるみかけたけど、無事回避されてなんだかんだで大団円。ホッ。まだまだ頭の痛い問題は消えないし不安要素も拭いきれないが、主人公をはじめそれぞれの未来と生きるチカラを信じたい。疾走感あふれる展開。人間の狂気に、怒りに、絶望に、人はどこまで抗えるのか。魅力的なキャラクター、吸引力のあるシリーズに巡り合えてホント感謝しかありません。
読了日:07月10日 著者:内藤 了

新装版 8の殺人 (講談社文庫)新装版 8の殺人 (講談社文庫)感想
初・我孫子作品が『殺戮にいたる病』だったので、あまりの作風のギャップに少々たじろぐ。コメディタッチの軽快なミステリ。そのドタバタ感に昭和を感じて大いに和む。主人公の3兄弟が個性的で、作中に挟まれる古典ミステリのうんちくも楽しい。とにかく劇的にひどい目に遭い続ける木下くんが不憫でならない・笑
読了日:07月21日 著者:我孫子 武丸

魍魎桜 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)魍魎桜 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)感想
今回仙龍と春菜が遭遇するのは、ミイラ化した人柱とそばに寄りそう魂呼び桜との悲哀に満ちた奇譚。こういうストレートな物語はぐっと心に刺さりますね。大姫との約束を果たそうとする曳き屋師たちの誠意と、棟梁の粋な計らいが抒情的なラストシーンの艶やかさにはほろほろと涙がこぼれた。村人は何人か憑り殺されちゃったけど、美しく良いお話でしたね。
読了日:07月23日 著者:内藤 了

碆霊の如き祀るもの (ミステリー・リーグ)碆霊の如き祀るもの (ミステリー・リーグ)感想
ダイスキなシリーズ。主人公はあくまでも作家であって、警察官でもないので、己の導き出した結論(不幸な歴史と真相)をそっと胸にしまっておく、という選択ももちろんアリでしょう。エピローグはそんな刀城言耶の心の襞を責めるかのように不穏で不気味な終わり方だ。まさにこの小説は『怪談』連続殺人事件でありました。
読了日:07月30日 著者:三津田信三

読書メーター


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Posted by K@zumi

碆霊の如き祀るもの


断崖に閉ざされた海辺の村に古くから伝わる、海の怪と山の怪の話。その伝説をたどるように起こる連続殺人事件。どこかつじつまが合わないもどかしさのなかで、刀城言耶がたどり着いた「解釈」とは……。


ダイスキな刀城言耶シリーズ。かなりの長編にまたもや可憐な胸は躍る。
が、とにかく序盤からずうううううっと偲がうっとうしい。

なんなの、この女?(スミマセン)

わたしは申し訳ないケド三津田さんの描く女性にあまり共感が持てないしだらだらコントも肌に合わない。
もうね、唯一の救いはクロさんがほとんど登場しなかったこと。
延々と続く彼らの不毛なやりとりは、わたしにはまったく笑えないしある意味苦痛でしかないの、ほんと。
めちゃくちゃヒドい言い方をしてしまうけど、感覚が合わないものはしようがないです。
読み飛ばせばいいんでしょうが「もしやここに伏線が、、、」と思うとそれもできないという、ツラミ。

不可解な謎の数々と、あちらこちらにさり気なく挟まれる伏線に、ラストでの顎が外れるほどのミスディレクションの嵐を否応にも期待してしまって、その期待が大きすぎたためにじゃっかん肩透かしを食らってしまったように感じてしまいました。
尻すぼみ感というのかな、「ガーン!」といった衝撃とカタルシスがそれほど感じられなかった。

トリックはやや強引かな?と思うところもあるけど、理にさえかなっていればOK。
また主人公はあくまでも作家であって、警察官でも探偵でもなくただの一般人。
推理だけで他者を糾弾する必要もない。
導き出した結論(不幸な歴史と真相)をそっと胸にしまっておく、という選択ももちろんアリでしょう。

エピローグはそんな刀城言耶の心の襞を責めるかのように不穏で不気味な終わり方だ。
まさにこの小説は『怪談』連続殺人事件でありました。

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Posted by K@zumi

魍魎桜

魍魎桜 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)
内藤 了
講談社
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土地を支えていたのはミイラ化した人柱だった。漆喰の繭に包まれた坊主の遺骸が発掘されると同時に、近辺では老婆の死霊が住民を憑き殺す事件が多発。曳き屋・仙龍と調査に乗り出した広告代理店勤務の春菜が見たものは、自身を蝕む老婆の呪いと、仙龍の残り少ない命を示す黒き鎖だった―!ひそかに想いを寄せる仙龍のため、春菜は自らのサニワと向き合うことを決意する。


桜ほど満開になればなるほどもの哀しくなる花もないと思う。
咲きほこる前から散ることを連想されているなんて、切ない事実だ。

お花見は日本人にとって特別の文化だし、散り際が侍のように潔い桜は生と死の象徴のようなもの。
魂が宿るとされる枝を意味もなく手折ったら罰が当たると考えている人も少なくないんじゃないかな。
「桜の下には死体が埋まっている」と云われるほど、その色は淡く儚くみだらで鬼気迫るほどに美しい。
そんな妖艶な桜には、悲恋や怪談噺がとてもよく似合う。

今回、仙龍と春菜が遭遇するのは、ミイラ化した人柱とそばに寄りそう魂呼び桜との奇譚。
もちろん意表を突いた凝ったお話もステキだけどこういうストレートな物語はぐっと心に突き刺さりますね。
大姫との約束を果たそうとする曳き屋師たちの誠意と、棟梁の粋な計らいが抒情的なラストシーンの艶やかさには、はらはらと涙がこぼれた。
村人は何人か憑り殺されちゃったけど、美しく良いお話でしたね。

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Posted by K@zumi

8の殺人

新装版 8の殺人 (講談社文庫)
我孫子 武丸
講談社
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建物の内部にある中庭が渡り廊下で結ばれた、通称“8の字屋敷”で起きたボウガンによる連続殺人。最初の犠牲者は鍵を掛け人が寝ていた部屋から撃たれ、二人目は密室のドアの内側に磔に。速水警部補が推理マニアの弟、妹とともにその難解な謎に挑戦する、デビュー作にして傑作の誉れ高い長編ミステリー。


初・我孫子作品が『殺戮にいたる病』だったので、そのあまりの作風のギャップにたじろぐ。
(別にたじろがんでもエエけど)

8の字の形をしたお屋敷で起こる連続密室殺人事件。もうね、館モノは問答無用で大好物!
ライトなタッチのユーモアミステリで、ドタバタ感に昭和を感じて大いに和む。土曜ワイドぽいというか。
軽快でとても読みやすかった、、、にもかかわらず、やっぱり『殺戮…』がびみょうに尾を引いていて、どことなく違和感がぬぐい切れず読了までにずいぶんと時間がかかってしまった。
何事にもファーストコンタクトって大事ね。

主人公の3兄弟が個性的で、作中に挟まれる古典ミステリのうんちくも楽しく読めた。
とにかく劇的にひどい目に遭い続ける部下の木下くんが不憫でならない・笑(キャラは圧勝)

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Posted by K@zumi

名前のない愛でもいい






たしかに一時代を築いていた『火曜サスペンス劇場』通称『火サス』
特にお気に入りだったのが【弁護士・高林鮎子シリーズ】と【監察医・室生亜希子シリーズ】
もう欠かさず見てましたね。鮎ちゃん、ほんとスキだった。室生センセイもかっこよかったなあ。
あと、【小京都ミステリー】もそうだけど、【刑事鬼貫八郎】や【女検事・霞夕子】もおもしろかった。

同じ2時間ミステリーでも『土曜ワイド劇場』とはやっぱり似て非なるところがあって、例えるとジャスコとアピタみたいな感じだったかな。(どちらがジャスコでどちらがアピタかはご想像にお任せ)
もちろん『土曜ワイド』もファンで、怪しさ全開の【江戸川乱歩シリーズ】をはじめ【家政婦は見たシリーズ】や【西村京太郎トラベルミステリー】【法医学教室の事件ファイル】それに【混浴露天風呂シリーズ】なんてものあった。【赤かぶ検事奮戦記】や【京都殺人案内】も好きだったなあ、、、(遠い目)

もとい
また火サスはコロコロと変わっていく主題歌の豊富さも魅力のひとつで、「聖母たちのララバイ」をはじめ「告白」「あなたの海になりたい」「ごめんね…」「哀しい人」などなど、良い曲がたくさんあった。
そんな名曲ぞろいのなかでもわたしはこの「名前のない愛でもいい」がいちばん好き。

なんでも、火サスのオープニングテーマばかりで構成されたアルバムも存在するそうな!
こりゃ聴いてみたいですね♪♪♪





P.S いろいろとご心配をいただいた方、ありがとうございます。おかげさまでこちらは無事です。

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Posted by K@zumi

嘆きのミューズ


夜を駆けていく 今は撃たないで

滅びの定め破って 駆けていく




ミューズ





久しぶりに作ってみました!

組み合わせがめちゃむつかしいけど、だんだんイメージに近づいていく感じがすごく楽しい。

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Posted by K@zumi

ロビンソン【山形弁カバー】





フツウにかわいくて
フツウに歌がでらうまくて
山形弁でもフツウに違和感なし

すげえ

彼女、民謡日本一なんだそうですが、とにかく声がすばらしく透明感があって美しいですね。
邪心が飛んできそう。

切なくも美しいメロディにのせた、伸びのある爽やかで愛らしい歌声。
こんな風に歌ってもらえると、『ロビンソン』も喜んでると思いますよ。マジで。



マサムネさんの歌詞はなにかと難解で、意味がよくわかんないという処が魅力といえば魅力なわけで。
それは受け取る側が自由に解釈して想像の羽を広げれば良いことなのだろうと思っています。

で、この『ロビンソン』なのですがわたし的解釈ではこの歌は


『 変態ストーカーラブソング 』という位置づけになってます。


もうね、かわいい「君」は「僕」の妄想のなかでの恋人

おそらく彼女は「僕」の名前すら知らないと思います。

そんなある日、そのダイスキな彼女が死んでしまうんですよ。(おそらく事故)

彼女を一途に(変質的に?)想っていた(話しかけることもなく手紙を渡すわけでもなく

常に物陰からじっと見つめてるとか、毎日学校帰りの後をつけたり待ち伏せたり

ありとあらゆる彼女の痕跡を執拗に追いかけるとか気持ちわるいこといろいろ)

かがやく太陽を失い、空っぽになった「僕」の心は悲しみのあまり壊れてしまうんですよねえ。

で、自分の妄想の中に死んだ彼女を生かしてそこに二人だけの国を作っちゃうんです。

寂しさを取り消すため、世界を再生させるため、

というか、彼女がこの世から消えたからこそ誰にも邪魔されない甘美なシアワセというか

そんなくらくらした妄想の小さな箱のなかで、ようやくほんとうの恋人同士になれた

優しい笑顔の「君」と共に、自分でこしらえた二人のストーリーに酔いながら

終わりのない明日を生きていくんでしょうかねえ。冷たい部屋の片隅で



と勝手に…(・∀・)

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Posted by K@zumi