K's Diary

時はわたしに めまいだけを残していく

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5月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3547
ナイス数:1257

赤いべべ着せよ… (中公文庫)赤いべべ着せよ… (中公文庫)感想
あー。おもしろかった!まったくしゃちほこばってなくてほんのりと柔らかくて、ホラーでも血みどろ絵巻でも今邑さんの本はほんとうに安心して読んでいられる。この安定感はミステリ界の「おふくろの味」じゃないかしらん。少なくともわたしにとってはそう。「母さん、いつものやつー」って云ったら「あいよ」って感じで出してくれる。ホッとする味。そーゆー意味でも、今回もどっぷり楽しませてもらいました。人殺しの話に癒されるもくそもないんやけど、疲れた時は今邑作品なわたしなのです。(まったく感想になってへん)
読了日:05月02日 著者:今邑 彩

綺譚集 (創元推理文庫)綺譚集 (創元推理文庫)感想
もしかして、わたしの方が狂ってる?あまりにグロテスクであまりに不条理で奇妙で悪夢的で、でも端正で清冽で月の雫のようにしとしとと美しい文章に「もしかしてこっちの世界の方が正しいのかしら」と錯覚しそうになるし。ああ、キケン。背中もお尻もこそばゆくなる不安定なぞわぞわ感。深く覗きこむと連れていかれそうだ。無垢と残酷が優しく同居する、津原さんは恐い作家さんやと思う。頭の中が砕かれないようにちょっとずつちょっとずつ読む。でないと艶やかに解体された少女の姿に見とれてしまいそうになるもの。
読了日:05月05日 著者:津原 泰水

終りなき夜に生れつく終りなき夜に生れつく感想
不穏な風をまといながらバビル二世なみの能力者たちによる、血で血を洗う壮絶な殺戮の宴が繰り広げられる『夜の底は柔らかな幻』のスピンオフ。恩田作品に登場するおねえキャラはなんでいつもこんなに男前なんだろう。嫉妬するくらいキラキラしてる。葛城をはじめ、彼らの過去を知ったうえで『夜の~』を読み直してみると、また違った感慨を持つかもしんないナ。<理解したいという欲望は、不幸だな(by 神山)>って感じで、結局“ソク”の意味もよくわからないままだけれど、恩田小説はわたしにとってやっぱり麻薬。
読了日:05月12日 著者:恩田 陸

オーブランの少女 (創元推理文庫)オーブランの少女 (創元推理文庫)感想
初読みの作家さん。胡乱な空気が漂う独特の世界観を持つパラレルワールドに誘ってもらいました。かるくトリップ感。表題作の甘美な地獄絵図は、すさまじいと同時に世界が崩れ落ちる酩酊感を味あわせてもらいました。可憐でソーゼツな血みどろメルヘン。最終話もすごい。美しく怜悧狡猾な皇女の鎧が剥がされ、か弱いひとりの少女に堕ちる様は、謎解きの爽快さも伴ってこちらもなんだかサディスティックな気持ちにさせられる。お気に入りは『片想い』当時の風俗の描写に和むし、少女らの瑞々しい抒情にはんなりと酔った。
読了日:05月13日 著者:深緑 野分

五骨の刃  死相学探偵(4) (角川ホラー文庫)五骨の刃 死相学探偵(4) (角川ホラー文庫)感想
死相が視える弦矢俊一郎が活躍する〈死相学探偵シリーズ〉第四弾。続編を読むのはかれこれ五年ぶりになるかもしんない。そうそう、愛染様のキャラは吉本新喜劇の女優さんチックなノリやったなあ、としみじみ。第一の事件「無辺館殺人」のシチュはかるくガッツポーズ出るくらいツボ。巻き込まれたら困るけど、読んだり見たりする分には好みの設定。またいろんなホラー映画が登場するのも楽しい。佐官の『首斬り運動部』って『死霊の盆踊り』くらい食指が動くんですけど?しかし「管徳代」って名前がすごいわね。やられた。
読了日:05月17日 著者:三津田 信三

骨の刻印 (ヴィレッジブックス F ヘ 5-2)骨の刻印 (ヴィレッジブックス F ヘ 5-2)感想
イギリス最果ての孤島で、謎の焼死体が発見される。遺体の状況はまさに『Xファイル』のような惨状。モルダーに嗅ぎつけられなくて良かったよ。物語はけっこうなスロースターター。異人である主人公はジモティから不当に敵視されたりと、公私ともにいろいろと四面楚歌で気持ちもどんよりするが、事件は中盤以降いっきに加速。息もつかせぬ展開は二転三転と華麗に反転しその意外な動機と真実に戦慄。まさに愛は盲目。愛は狂気。しかも、えー!なんなんだ、このエンディング!ンもうデイヴィッドってばとことん不憫な子。
読了日:05月18日 著者:サイモン・ベケット

BACK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)BACK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)感想
いンやー、めでたい!!猟奇事件の方じゃなくて三木&麗華の件。彼らが架空の人物ということを忘れてしまうくらい、あのチームには細胞レベルで馴染んでしまってます。今回は巨大な闇の入り口に差し掛かったばかりの、物語としてはなんとも不完全燃焼。読了後はザラついた不穏感が残される。比奈子たちはこれからどんな陰謀に巻き込まれるのだろう。早く続きが読みたいでございます。それと、比奈ちゃんの恋の行方がひょっとしたらひょっとするところに落ち着きそうな予感もしますね。まあある意味常套なんやけど。
読了日:05月20日 著者:内藤 了

海の底 (角川文庫)海の底 (角川文庫)感想
なんと有川作品初読み!序盤からフルスロットルな展開。昨年観た『シン・ゴジラ』がオーバーラップする。登場人物の設定がトレンディドラマのように小洒落ていて、彼らの言葉の節々にいちいちキュンとなる。くやしい。人喰い巨大ザリガニが攻めてくるという荒唐無稽なお話ながら、虚構とリアルの融合が絶妙で、血肉を持った物語として眼前にぐいぐい迫ってくる。恐慌と混乱。大スペクタル。そして鼻の奥がツンと痛くなる青春小説としてもとてもおもしろく読了できた。良い体験をさせてもらってただただ感謝です。楽しかった。
読了日:05月23日 著者:有川 浩

いまさら翼といわれてもいまさら翼といわれても感想
<古典部シリーズ>最新刊、ようやく読めました。しっとりと胸に沁み入る六編の物語。軽快な語り口ながらも、蒼い月の光のような静謐な印象は相変わらず。まさに彼らの春は泣きたくなるくらいにピリリと青い。そうか、ホーちゃん。そんなことがあったか。そりゃ省エネ主義になりたくもなるよね。表題作のえるの戸惑いはよくわかる。墓守りをはじめ旧家の跡取りが担うとされる責任と自覚は、ナチュラルに骨の髄まで浸透しているもの。突然もうええよと云われてもそりゃあ困るよね。生真面目な彼女の真っすぐさが切ない。
読了日:05月26日 著者:米澤 穂信

警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官感想
楽しかった!なにこの御都合主義のハチャメチャエンターテイメント。まるで内田けんじさんの映画をみてるみたい。それぞれのキャラがなんともイイ味だしてるし、巨大な悪に『スティング』並のチームで挑む大仕掛けと『あぶない刑事』みたいなコミカルなノリが最大の醍醐味で、まったく肩が凝らずにサクサク読めていく。こんなに緊張感なくてええのか、と思いつつも痛快で気持ちイイ。どうやらドラマ化されていたみたいですね。わたし的にはそりゃもう國井さんはしょっぱい笑顔がチャーミングな堺雅人さんなんだけどっ。
読了日:05月30日 著者:梶永 正史

読書メーター


◆◇◆



ようやく引っ越しが完了し、同居生活が始まったわけですが、、、

いンやーー、忙しいっ!!

想像以上に余裕のない生活を送っております。
だいたい物が片付かないのなんのって。
この一ヶ月あまりの騒動で、体重が3キロ落ちてしまいました。
当然、本など未だに一冊も読めておりません。

かなしいでごさいますよ、、、

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22:35 |  trackback: 0 | comment: 0 | edit

壺阪寺のにゃんこ 

nara |

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図書館から予約本がいっきに三冊も届いた。

うれしいけどこんな状態で期限までに読めるのかしらん。

ごろにゃん


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19:02 |  trackback: 0 | comment: 0 | edit

千手 

nara |

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なんやかやと忙しいです。

観音さまの手も借りたい。(ああ、罰当たり)


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19:05 |  trackback: 0 | comment: 0 | edit

華の池 

nara |

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岡寺(奈良県)の境内にて。

この御池に天竺牡丹を浮かべた『華の池』はGW限定のサービスだそうです。

綺麗やったー。




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綺譚集 

カ行 | 津原泰水 

綺譚集 (創元推理文庫)
津原 泰水
東京創元社
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天使へと解体される少女に、独白する書家の屍に、絵画を写す園に溺れゆく男たちに垣間見える風景への畏怖、至上の美。生者と死者、残酷と無垢、喪失と郷愁、日常と異界が瞬時に入れ替わる。―綺の字は優美なさま、巧みな言葉を指し、譚の字は語られし物を意味する。本書収録の十五篇は、小説技巧を極限まで磨き上げた孤高の職人による、まさに綺譚であり、小説の精髄である。


もしかして、わたしの方が狂ってる?

あまりにグロテスクであまりに不条理で奇妙で悪夢的で、
でも端正で清冽で月の雫のようにしとしとと美しい文章に
「もしかしてこっちの世界の方が正しいのかしら」と錯覚しそうになるし。

ああ、キケン。

背中もお尻もこそばゆくなる不安定なぞわぞわ感。
深く覗きこむと連れていかれそうだ。

無垢と残酷が優しく同居する、津原さんは恐い作家さんやと思う。
頭の中が砕かれないようにちょっとずつちょっとずつ読む。
でないと艶やかに解体された少女の姿に見とれてしまいそうになるもの。

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