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ハケンアニメ!

ハケンアニメ!
ハケンアニメ!
posted with amazlet at 17.04.26
辻村 深月
マガジンハウス
売り上げランキング: 27,679

伝説の天才アニメ監督王子千晴が、9年ぶりに挑む『運命戦線リデルライト』。プロデューサー有科香屋子が渾身の願いを込めて口説いた作品だ。同じクールには、期待の新人監督・斎藤瞳と人気プロデューサー行城理が組む『サウンドバック 奏の石』もオンエアされる。ネットで話題のアニメーター、舞台探訪で観光の活性化を期待する公務員…。誰かの熱意が、各人の思惑が、次から次へと謎を呼び、新たな事件を起こす!


辻村さんのアニメに対するハンパない愛を感じて、
その愛の深さに感動しつつもちょっとたじろぐ。
でもここまでファンにホレ込んでもらってるお仕事なんやなあ。
と、過酷な業務でヘロヘロにながらも懸命に働く娘を知っているだけに思う

「ありがとう!辻村さん!」

この小説には多分にアノ業界への作者のあらゆる憧憬や妄想がキラキラと詰まっていて
文字の向こうにクオリティ高く彩色された二次元ワールドが広がる。

泣いて笑ってきゅんとして、
たとえ肌ボロボロの着た切り雀でも戦う彼女たちは逞しいヒーローなのだ。


“どうしてアニメ業界に入ったんですか?”
という問いかけからそれぞれの物語は始まるわけですが。
彼女たちは一様に「アニメが好きだから」と答えます。

「なんでアニメやの?」
これは同じくわたしも娘に云った言葉。
それに対して彼女の答えはやっぱり
「うちはアニメが好きやねん」

納品の十五分前まで手直しが入るソーゼツな現場で、
今日も彼らは戦ってるんだろうな。

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Posted by K@zumi

12月に読んだ本のまとめ

2016年12月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:4282ページ
ナイス数:946ナイス

アヒルキラーアヒルキラー感想
あいたたな描写が多くてじゃっかん腰が引けかけるが、個性的で愛嬌のあるキャラクターたちに謎が謎を呼ぶスピーディーな展開、そして映像が目の前にバババっと現れてくるような臨場感に息をするのも忘れるくらいにのめり込んでしまった。またよく考えれば(考えなくても)被害者はソートーに残虐な目に遭いまくってるにもかかわらず、彼らのノリツッコミがこれまた絶妙なもんであんまり悲壮感が漂ってこないという、この良くも悪くも軽いノリがちょっと病みつきになりそうなヨカン。大逆転も気持ちいい。疾走感あふれる痛快作。楽しかったです!
読了日:12月30日 著者:木下半太

人面瘡 (角川文庫―金田一耕助ファイル)人面瘡 (角川文庫―金田一耕助ファイル)感想
『金田一耕助シリーズ』の短編集。あら、どっかで読んだわってお話もちらほら。登場するモチーフや性癖が似かよった作品を意図的に集めたのかしら。そんな印象。とはいえ、5編とも安定のおもしろさでさすが横溝先生。色と欲と怪奇風味がちょうどイイ塩梅。本格推理としても心理サスペンスとしてもたいへんスマートで小気味良いです。また磯川警部との仲良しぶりにもなにげに癒される。被害者をめぐる糸を引くようなドロドロの人間関係は変わらずの横溝節ですが、短編ということもあってテンポよくさらっと読めます。
読了日:12月28日 著者:横溝正史

薔薇十字叢書 神社姫の森 (富士見L文庫)薔薇十字叢書 神社姫の森 (富士見L文庫)感想
小難しい薀蓄やどろんとぬかるんだ雰囲気など、とても本家に近い印象。「京極堂」シリーズに登場する人物や背景がふんだんに盛り込まれていて「ええと。あれはこれでそれはあの時で、、、」とかなり記憶をぎくしゃくさせながら読み進めていました。どんだけ覚えてナイのよ。でも久方ぶりに京極堂の憑物落としの物語が読めてシアワセでした。願わくば、蜘蛛巣城に乗りこんだときの彼の登場シーンがもうすこしドラマチックだとうれしかったかな~。でもって『鵺』はいつかな。待ち遠しいな。
読了日:12月25日 著者:春日みかげ

異形家の食卓異形家の食卓感想
表紙の親子が『オー!マイキー』みたいですでに気持ち悪い。ずぶずぶぐちゅぐちゅにゅぐにゅぐ…と。あらゆる厭らしい擬音もたっぷりでさらに気持ち悪い。世界観は清々しいほど狂っていてみんな考えられないくらい変態。すごいなー。このセンス。田中センセイの頭蓋骨かち割って脳髄とかいろいろずるずる引きずり出して隅々まで検分してみたい衝動にカラレル。また本書が田舎町の図書館にもちゃんと所蔵されていたということもなにげにすごい。ええのか?悪趣味でアブノーマルな描写がぎっしりで、読了後、食欲はかくじつになくなるかも。おえっぷ。
読了日:12月25日 著者:田中啓文

ドS刑事 朱に交われば赤くなる殺人事件 (幻冬舎文庫)ドS刑事 朱に交われば赤くなる殺人事件 (幻冬舎文庫)感想
前回で「マヤさんて別にSってわけじゃないよね」というつぶやきが聞こえたがごとく、第2弾ではなかなかのサディストぶりを発揮。てか、デコピンだけで顔面裂傷させるってどんだけデンジャラスな爪もってンすか?しかしそれ以上にどれほど悲惨な目に遭わされ血まみれにながらも嬉しそうにヘラヘラと笑っていられる浜田くんのM体質のほうがものすごおおおく恐ろしい。マジで。タイトルと同じようにどの人もこの人もアルジェントさんの映画のように真っ赤っかに染まっちゃった猟奇殺人事件。今回はホラー色が強め。悪意も狂気も伝染する。
読了日:12月14日 著者:七尾与史

ロズウェルなんか知らない (講談社文庫)ロズウェルなんか知らない (講談社文庫)感想
町おこしエンターテイメント。田舎暮らしの身にとってはとても他人事ではなく、町おこし村おこしの難しさや苦悩を楽しくわくわくと追体験することができた。そんなもんだから、UFO等のヤラセがバレちゃって青年団員が世間や行政から吊し上げを喰らう場面ではこちらもしくしくと胃が痛んだ。また頑なで非協力的な村人を奮起させたのが、駒木野のUFO騒動にのっかって商売するライバル温泉への敵対心というのがちゃっかりしててイイ。ラストも鮮やかで希望がみえる。わたしも彼らの汗と知恵と涙のイベントに参加したい気持ちでいっぱいになった。
読了日:12月13日 著者:篠田節子

扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)感想
まるで舞台演劇をみているようなおもしろさ。実際、芝居で観てみたい気持ちがタカマル。倒叙ミステリなので犯人は判っているのだけど、彼の動機が謎のまま。被害者のメガネくんがやらかした何かが、骨髄移植のレシピエントと係わってくるのかな?と推理していたが違ってた。なんと動機はそうでしたか。はー。それゆえの10時間だったとは!目から鱗がぽたぽた。それにしても探偵役の彼女がかなり不気味で怖ろしいわー。真っ当な正義より犯人の方にガゼン肩入れしてしまうくらい。手に汗握るガチの頭脳戦。たいへん読みごたえがあり堪能しました。
読了日:12月11日 著者:石持浅海

白昼堂々 (集英社文庫)白昼堂々 (集英社文庫)感想
情緒のある美しい文章にとろんとして、それなりの修羅場を演じる物語なのに朝露のようなピュアな気持ちでさらさらと読めてしまう。透明感のある、その独特の雰囲気に酔っぱらってしまいそうだ。主人公の少年はそれはもうニンフのような存在感で、漫画にするととてつもなく麗しい美少年になるのだろうなあ。一族の人たちもやっぱりどこかヘンテコで、それは男同士の恋愛がどうのこうのというのじゃなく、身内としてどうなのよ?といった気持ちがぐるぐる渦巻いた。登場人物の誰にもみごとに感情移入できなくて、そこは正直こまった。
読了日:12月9日 著者:長野まゆみ

ふちなしのかがみ (角川文庫)ふちなしのかがみ (角川文庫)感想
女の子らしいかわいい言葉に騙されてはイケナイ。ほっそりとした白い指で可憐に羽をむしりとるような残酷でちくちくとした痛みのある恐怖。『踊り場の花子さん』はホラーとして王道でもあり、ミステリとしても完成度の高い悪夢。『おとうさん、したいがあるよ』は狂ってるんだけど変に現実的で、陰惨なのにほのぼのしてる。フシギな余韻を残す作品。読んでいて小松先生の『秘密(たぷ)』を思い出した。『八月の天変地異』は少年の日の切なく優しい青春ホラー。身体の芯まで冷え冷えとさせる厭な物語が続く中で、最後がこのお話で心底良かった。
読了日:12月8日 著者:辻村深月

福家警部補の再訪 (創元推理文庫)福家警部補の再訪 (創元推理文庫)感想
『挨拶』を読んだのはもうずいぶんと前。その間にドラマ化もされて、この『再訪』もほとんど映像で観ちゃったというのはあるのだけど。鑑識係の二岡役は柄本時生さんで適役だったなあと今さらながら思う。ヒロインの福家さんは、読み込んでいくごとにどんどん判らなくなっていく本当に不可解な人物だ。小柄で童顔ですこし天然さんで、本来は親しみやすい存在であるハズなのに、彼女が実はAIを搭載したアンドロイドだったと云われてもそれほど驚かないかもしれない。いい意味で感情移入できない。むしろ不気味にすら感じる。その辺も彼女の魅力だ。
読了日:12月4日 著者:大倉崇裕

月館の殺人 (下)  月館の殺人 (下)  感想
“テツキラーによる血みどろで陰惨な連続殺人”というねっとりとうす昏くシリアスな物語なのに、佐々木さんのもつやわらかい作風と、あちこちにかまされるユル~い失笑系ギャグとの心地よいコラボによって、読者へ「そんなに堅苦しくない、もっと気楽にたのしめる本格ミステリはいかが?」といったやさしい心遣いのようなメッセージにもうけとれて好感度は大。“なるべく後出しはしない”とゆう信念のもと、本作もとてもフェアなつくり。やー。「テツを憎んでいるのは、テツ。しかし、テツはテツを憎んでも鉄道は憎まず」とゆうのは名言だよなぁω
読了日:12月3日 著者:綾辻行人

月館の殺人 上  IKKI COMICS月館の殺人 上 IKKI COMICS感想
寒い夜はこれよね、とばかりに再読。鉄道。密室。胡散臭い登場人物。閉ざされた吹雪の豪邸。惨殺されゆく人々。そして死体のそばに残される、ある“サイン”の描かれたカードの謎。アヤツジ流新本格の本領発揮的プロット。まさにこれ以上ないくらいお約束なストーリー展開。やがて超豪華寝台列車<幻夜号>の考えられない秘密が明かされようとする上巻の終り方は、なかなか秀逸なのではないかと。これぞ綾辻ワールドの真骨頂!ともいうべきスケールのでかいトンデモな発想。どう考えてもあり得そうもないことが、この方のなかでは普通にアリなのね。
読了日:12月3日 著者:綾辻行人

読書メーター



◆◇◆



今回の良い出会いはなんといっても「石持浅海」さん!
『碓氷優佳シリーズ』はぜひとも追いかけてみたいシリーズになりそうです。
木下半太さんの『悪夢シリーズ』も気になる。ひさびさにキングも読んでみたい。
また1月5日には8年ぶりとなる『綾辻行人・有栖川有栖からの挑戦状8 安楽椅子探偵 ON STAGE
も放映とのこと。
楽しみな一年になりそう~



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Posted by K@zumi

子どもたちは夜と遊ぶ

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子どもたちは夜と遊ぶ (下) (講談社文庫)
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切なくて、かわいくて、残酷なポエム

多少設定にムリが見え隠れするものの
これは血みどろのメルヘンなのだから
別にいいのです

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Posted by K@zumi

冷たい校舎の時は止まる

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ある雪の日、学校に閉じ込められた男女8人の高校生。どうしても開かない玄関の扉、そして他には誰も登校してこない、時が止まった校舎。不可解な現象の謎を追ううちに彼らは2ヵ月前に起きた学園祭での自殺事件を思い出す。しかし8人は死んだ級友の名前が思い出せない。 死んだのは誰!?
誰もが過ぎる青春という一時代をリアルに切なく描いた長編傑作。


第31回メフィスト賞受賞作品。上中下巻からなる切ない長編学園ミステリ。
作者は、辻村深月(つじむら みづき)さんとおっしゃるお若いお嬢さん。
ちなみに、辻村の"辻"はしんにょうの点ふたつ。これだけですでに「おお?」とゆう感じが。
しかも。"深月"とはあの『霧越邸殺人事件』に登場するヒロインの名前ではないの?
とここまでくれば、もう間違いありません。
彼女は綾辻行人フリークだッ!と思ったら、やっぱりそうでした。ほほ。

誰もが通りすぎる青春の日々。 不器用で、泣きたいほど頑なで、純粋であるがゆえの残酷さ。
その切ないこころの襞が痛々しいほどに伝わってくる。

まるで現実味のないトレンディードラマのような出来すぎたキャラクターたち。
その夢のようなキャスティングのなかで、端麗な風貌とは裏腹に見えてくるそれぞれの深い心の闇の部分や、目を背けたくなるようなやり切れない現実との対峙。
トモダチとゆう怪物をもてあまし、傷つき傷つけ続けることで存在を証明しようとする。
何もできない、いや、してやれなったことへの例えようもないほどの後悔と罪悪感。
この辺のエピソードがかなりリアルで秀逸。胸に刺さったままの棘がチクンと痛みます。

最初借りるときは「ミステリかな」と思いつつ読みはじめたんだけど、途中から「おいおい、ホラーかよ?(しかもめっちゃ怖いし!)」とゆう感じになって、後半はどんどん恩田さんみたく怒濤のファンタジーぽくなっていって、最終的にはほろ苦くて切ないキュアな青春小説になっていたのでした。

できれば忘れていたい。
そして必死に忘れようとしてきた、あの頃のするどい胸の痛みがよみがえってきます。
想い出はいつも甘く美しいだけじゃ決してないのだ。

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