ロジャー・ラビット

ロジャー・ラビット [DVD]
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント (2006-01-25)
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戦後まもないハリウッド。アニメーション映画のスター、ロジャー・ラビットは妻ジェシカの浮気を心配するあまりスランプに陥っていた。困った撮影所長は探偵エディ(ボブ・ホスキンス)を雇うが、まもなくして彼女の浮気相手が何者かに殺害。ロジャーが犯人に仕立てられてしまう…。 全編に渡る実写とアニメの合成が話題になった超娯楽大作。


ずい分とむかし、とあるML上でtakaさんの投稿した「スピルバーク作品の中でどれがいちばん好きか?」というお題に対して、プレゼンツでも良ければと断わってから『ロジャー・ラビット』と答えたことがある。
呆れた回答だったのだろう、takaさんから「まったくもう瑞佳ちゃんときたら…」と嗤われた。
(“瑞佳”というのはわたしが十数年愛用してきたハンドルネーム)
そのときは誰かさんも『ポルターガイスト』と答えて同じように失笑を買っていたっけ?

で、昨夜はBSプレミアムでその『ロジャー・ラビット』が放映されると番組欄で知って、これは見ねばなるまい!と一番風呂に入らせてもらい万全の態勢でTVの前にばばんと陣取ったのであった。

もーこの映画、ほんまスキ!
今の技術からいえば子供だましのようなテクニックなのかもしれないけど問題はそこじゃなくて(いえ、そこもスゴいです。アノ違和感のなさ)、役者さんとトゥーンたちとの絶妙の間、自然な距離感、テンポの良い演出、その場でおなじ空気を吸っているかような掛け合いなどなど、もーどれをとってもすばらしい。

トゥーンによって相棒(弟)を失うという悲しい過去を引きずっている主人公(渋さとチャーミングさと体型に似合わない身軽さが混然一体となっていてまさにブラボー!ボブ・ホスキンスで成功だと思うけれど、ビル・マーレイ版もたしかに見てみたかったナ)が生きる世知辛くてリアルな世界とユーモラスで破天荒なアニメ・キャラクターたちがハチャメチャに織りなすちょっと、いやかなり狂った世界というまったくミスマッチなコラボがこれほどシュールにファンタスティックにハートフルにそして痺れるほどエキサイティングにひとつの世界観を構築している、この勢いのスゴさよ。
実写とアニメの融合とヒトコトではとても片づけてしまえないほど、双方がちゃんと“共演”していて見事に“芝居”してるんだよなあ。このあたりの目線のナチュラルさ加減なんて、感動でふるえちゃう。

またアニメーションだから子どもっぽいか?っていうと決してそうじゃなくて、しっとりとしたハードボイルド感がムーディーに漂っていて、その哀愁とファンタジーがこれまた絶妙なんだなあ。まさにミラクル。
四半世紀以上も前の作品なのにまったく見劣りさせないし、改めて「ほんとアメリカってすげーなぁ」とうなってしまう。当然のごとく、敵役のクリストファー・ロイドの怪演も光る。
あのドゥーム判事の死神っぽい不気味さは『ファンタズム』のトールマンに匹敵するぞ。
それにつけても、ひさびさにお会いしたけどジェシカさんの色っぽさが相変わらずダイナマイトでハンパない。あの体重の半分を占めるかのような爆乳とウエストの細さはまさに驚異やね(´∀`)

監督のゼメキスさんはインタビューで「続編の可能性はありうる」と語っているらしい。
現在もそのプロジェクトは存在しているとのことだが、都市伝説と化してしまわないことを静かに祈ろう。

Posted by K@zumi

アリス・イン・ワンダーランド

アリス・イン・ワンダーランド ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン (2010-08-04)
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鬼才ティム・バートン監督×ジョニー・デップ主演で贈る、究極のファンタジー・アドベンチャー!ルイス・キャロルのファンタジー小説に独自のオマージュを捧げ、全く新しい“アリスのその後の世界”を描く。
19歳に成長したアリスが迷い込んだワンダーランド。そこで出逢った奇妙な住民たちはなぜかアリスを知っていた。しかも、残忍な“赤の女王”の恐怖政治に苦しむ彼らにとって、アリスは予言された伝説の救世主だというが…。


ダークでファンタジーで毒々しさマックスのパラレルワールド。
こちらはひさびさにシネコンで見てきました。
残念ながら3D ではなかったんですけどね。楽しかったです。シュールで。病的で。

全体的にストーリーらしきものが意外にもちゃんとあって、わたしとしてはもっとナンセンスでもよかったんじゃないかな~?という印象。
それになんちゅうかね、もう、白の女王さま最高!アン・ハサウェイ万歳!!

バートンさんの作るキャラはいつもどれもものすごく気持ち悪くてかわいくて、あの子ぶたのちゃんの足置きなんかはかわいそうなんだけどでもすごく欲しい感じがするし、女王のパイを盗み食いしてバレそうになって冷や汗だらだら流してるカエル?ちゃんもめっちゃ不気味で玄関先に飾っておきたいくらいいい感じ。

相変わらずジョークはブラック。
また勧善懲悪なお話ではあるんだけど、そのなかにもホロっとさせちゃうようなエピソードなんかもするりと盛りこんで、まんまと敵役に感情移入させちゃうところなんかはさすがは心優しきバートンさん。
そう。彼はただの悪趣味でヲタクなだけの変態おじさんじゃあないのだ。

それにしても見事なCGとくらくらするほどカラフルでポップなワンダーランドでした。

Posted by K@zumi

パコと魔法の絵本

パコと魔法の絵本 [DVD]
デスペラード (2009-03-06)
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天使のような女の子のために、本当の天使になろうとした大人たちのメリーゴーランドストーリー♪
『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督が、3DフルCG映像をふんだんに取り入れた奇想天外なハートウォーミングファンタジー。記憶が1日しかもたない女の子・パコのため、一風変わった大人たちが“忘れられない思い出”を残そうと奮闘する。


天然色のサイケでポップで最高にキュートで、お菓子のように甘く奇蹟のようにカワイイおとぎばなし。
あり得ないくらいにかわゆくて清らかで、キラキラした笑顔がつやつやのラズベリーのようなアヤカ・ウィルソンちゃんがもう本物の天使のよう。
可笑しくて悲しくて、切なくてあたたかい。泣いたり笑ったりとっても忙しい映画。
しかしいくら平日の田舎のシネコンとはいえ、観客わたしひとりの貸し切り状態ってマジ?でもそのおかげで、嗚咽しようが鼻かもうがやりたい放題だったのでとっても助かったけど。

何といっても、あのシブくてダンディでオンザロックを静かに傾ける姿にふるえるほどの哀愁があってしかもごつい國村隼さんにあそこまでやられちゃあ、妻夫木くんも上川さんももうやるっきゃないっしょ!おい!って感じ。 それくらいみなさん男前べっぴんさん台無しでハジけにハジけまくってくれちゃってました。すばらしかったです。
「男はコーヒー。女はミルク。そしてオカマはカフェオレ~」って名言ですョ。はい。

それにしても中島監督は最初っからこの作品のコンセプトはこの方向でやろうと思ってたのかしら。
もしかして途中からだんだんわけわかんなくなってきちゃって、「ええい。もうやけくそじゃあ!」みたいな気持ちに(ちょっとだけ)なっちゃったんじゃないのかしらん。
そんな苦悩も見えかくれするくらい、考えられないほどの終始フルスロットルな展開。
だけどほんとうにこれだけカオスな演出と役者さんたちの異様とも思えるほどの熱い演技を最終的にはこんなにもキレイにピュアにまとめられるって、やっぱ鬼才って云われてるだけあるなあ。すごいよなあ。って思いました。

楽しかったです。さらさらとこぼれる涙といっしょにからだの中の悪いものとかも洗い流されていくようなやさしい気持ちにさせてもらいました。

Posted by K@zumi

アメリ

アメリ [Blu-ray]
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子供の頃から空想好きだったアメリは、一風変わった女の子。まわりの誰かを幸せにすることを生き甲斐にし始めたアメリは、“幸せの悪戯”を続けていた。そんなある日不思議な青年ニノに出会い、ひそかに恋をしてしまう。キュートなガーリー・ムービー。


フランス映画は内容はいまいちよくわからなくても、そのかもし出す雰囲気や、ちいさなことにまでちゃんと計算されたセンスの良さや、ソフィスケイトされた映像をみてるだけで、もうほんとうにうっとりしてついしあわせな気分になったりするのですね。
たとえるとするなら、(すこし甘ったるい表現だけれど)まず身につけるハズもないくらいのものすごくフリフリでドリーミーなドレスをないしょで胸にぎゅうっと抱きしめているようなやさしい感じ?

そういう意味では空想好きな女の子を描いた『アメリ』もすごくすき。
かわいくて摩訶不思議でちょっぴりレトロで、独特の世界観にハマりまくり。
夢見る頃はとうに過ぎてしまったけれども、ちょっとだけ奇跡を信じてみたくなったりして?
オドレイ・トトゥ嬢はあの『ダ・ヴィンチ・コード』にも出演されてましたが、わたしはこちらのヘンテコワールドな彼女の方が数段すきだったりします。

Posted by K@zumi

チャーリーとチョコレート工場

チャーリーとチョコレート工場 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ (2010-07-14)
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ロアルド・ダールの古典的児童書を、監督ティム・バートン、主演ジョニー・デップ&フレディ・ハイモアで映画化。この目も眩むばかりに素晴らしい映画こそが、あなたをめくるめく創造と想像の世界に導く“ゴールデン・チケット”。この甘美なる世界から、一瞬たりとも目が離せない!


個人的に、このシュールで摩訶不思議な世界観は大すきですねー。
甘い甘いお菓子の世界のオカシなオカシなストーリー。
ヴィジュアル的にもまるで飛び出す絵本みたいでとってもポップできれい。
ひとくせもふたくせもある子ども達も憎たらしくてすごくかわいい。
ある有名映画をおもいっきりパロったシーンも唐突に登場しちゃったりして、なにげに映画ファンのはぁとをくすぐる感じもグー。

ただファンタジーなだけじゃなく、かなりブラックな味のユーモアも満載で「ああ、ティム・バートン監督だなあ、、、」という印象。うれしくなったのでした。
みんなおんなじ濃ゆ~い顔のウンパ・ルンパによるノリノリのダンスもコーラスもものすごおおおくおかしくて楽しい! あのルックスとメロディはしばらく頭から離れそうにないです。

そしてそして、デップさん演じる偉大なる発明家ウィリー・ウォンカ氏のお父さま役に、あの名優クリストファー・リーおじさまがさらりと演じてらっしゃいました。
さすがの威厳と存在感に、画面がぎゅうっと引き締まります。
ラストに父と子がながいながい年月を経てようやくわかり合うことができて、ぎこちなく(まさにぎこちなく!)抱擁するシーンはせつなく愛おしい気持ちがちくちく伝わってきて、たまらなく胸がきゅ~ん、、、
また彼の作品には登場する老人や子ども達がいつもとってもすばらしくて、愛情深くイイ感じに描かれているところもバートン作品の良いところだな~と思います。

拾ったお金ですぐさまチョコ買っちゃったチャーリーもこの際ゆるそう!
ひねたピーターパンなジョニー・デップも、予想通りばっちりハジケまくってくれたことに感謝!
見終わったあと、思わずとなりにいる誰かを抱きしめちゃいたくなるようなそんなすてきな作品だったのでした。

Posted by K@zumi