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孤島パズル

孤島パズル (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
有栖川 有栖
東京創元社
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英都大学推理研初の女性会員マリアと共に南海の孤島へ赴いた江神部長とアリス。島に点在するモアイ像のパズルを解けば時価数億円のダイヤが手に入るとあって、早速宝捜しを始める三人。折悪しく嵐となった夜、滞在客のふたりが凶弾に斃れる。救援を呼ぼうにも無線機が破壊され、絶海の孤島に取り残されたアリスたちを更なる悲劇が襲う!


なんてリリカル。

甘酸っぱくて、やさしくて、息苦しいほどせつなくて。
どこかしら懐かしい感じもするやわらかでセンチメンタルな文章。
胸の奧をかるくきしませるような、かすかで鈍い痛み。
忘れかけてた青春の日のほろ苦さにも似て。チクリと、キラリと。
その淡い夢のようなバラ色の頬に、消えない傷あとをのこす。

どこまでも青いそら。白い雲。むせかえるようなまぶしい夏の匂い。
この世の楽園のような美しい島で起こる、救いようもなく哀しい連続殺人。
さまざまに散りばめられたちいさなピースは、それぞれがあるべき居場所を見つけ
完成されたパズルは、海よりもふかく蒼く残酷な涙の色に染まる。

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Posted by K@zumi

羊たちの沈黙

羊たちの沈黙 [Blu-ray]
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女性を誘拐し、皮を剥いで殺害する連続殺人事件の捜査を任命されたFBI訓練生のクラリス。彼女に与えられた任務は9人の患者を惨殺して食べた獄中の天才精神科医レクター博士に協力を求め、心理的な面から犯人に迫ることだった。レクター博士は捜査に協力する代償に、彼女自身の過去を語らせる。息詰まる心理戦の果てに導き出された答えとは──?


陰鬱な雰囲気に、ねっとりとしたからみつくようなサイコロジー。
ジョディー・フォスターとアンソニー・ホプキンスのくらくらするくらいの存在感。
何度もみているのに、ついついその濃厚な世界に引き込まれてしまう。
やっぱり名作ですね、これは。

続編として、『ハンニバル』や『レッドドラゴン』(これはリメイク?)があるみたいですが、わたしは『ハンニバル』までしか見ていません。
たしかに『ハンニバル』もとてもおもしろかったのですが、ただレクター氏は前作では紛うことなき"怪物"であったのに対しここでの彼は、すっかり"人間"になってしまったような気がしました。
「あんた、ほんまにヤバイんかい?」という印象。
そしてクラリスの設定に対しても、あのレクター博士ほどの人がこれほどまで強い思い入れをし、執着しつづけさせるほどの人物なんやろか?という疑問が残ってしまったのでした。

実家の冷蔵庫のコーヒーゼリーを無断でぱくぱく食べながらテレビでの再放送を鑑賞しつつ、ああ、やっぱり羊たちのときのクラリスのキャラクターは最高だったなあ。そしてレクター博士は、まさに"スーパーサブキャラ"であるがこそのレクター博士なんだなあ。と改めてふかく熱く感動し、納得するのでした。

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Posted by K@zumi

ジェヴォーダンの獣

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フランス史における最大の謎を映画化したアクションエンタテインメント。
18世紀のフランス・ジェヴォーダン地方で、女と子供100人以上が姿を消し、発見された死体には野生動物のものと思われる無惨な傷跡が残されていた。野獣か、それとも呪いか…。


まず、「これ、カンフー映画だったけか…?」という素朴な問いかけから。

アクションがもうバリバリ香港なのね。
フランスのエスプリとワイヤーアクションとのあまり意味が見いだせないコラボ。(それはタイトルからしてすでにネタばれ感の『ヴィドック』にも共通する)これはもはやミステリアスなゴシックロマンというよりもサバイバルなカンフー映画として鑑賞するのが正しいようです。

インディアンのマニ役のマーク・ダカスコスという屈強で寡黙な戦士がちょっと渡辺裕行さんに面影が似ててすてきでした。なのに気の毒な最期で切なかった…。

しかしだ。
前半はどう見ても優男風だった主人公が、後半はめちゃくちゃ強いのですね。もう、戦う。戦う。
メイクなんて『プレデター』か『プラトーン』並み。
またしても「これ、いったい何の映画だったけか?」のおさらいなわけです。
こんなに強くて、しかもこんなにバッチリ戦術を心得てるのなら、なぜ最初からおまえが行かないのだよ!?というお約束はぐっとこらえて。

敵役のおにいさんがどこかで見た顔だなあと思ってたらば、そうそう『クリムゾン・リバー』での尖った刑事さんだったのだ! 今回もイッちゃってる瞳とアナーキーな役所がとってもお似合いでした。

それにしても肝心の獣がぁぁぁ!!!!!(あれでイイのか)

わたしの中のフランス映画に対するイメージが崩壊する一本でございました。

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Posted by K@zumi

悪魔を憐れむ歌

悪魔を憐れむ歌 [Blu-ray]
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殺人課の刑事ジョン・ホブズは、自らが逮捕した凶悪な連続殺人犯の死刑に立ち会う。すべてがそれで決着したはずだった…。しかし、同じ手口の殺人事件が起こった時、ホブズは、死刑が本当の悪夢のプロローグに過ぎなかったことを実感する。次々と起こる殺人、浮かび上がる、謎・謎・謎…。ホブズはついに、人知を超えた存在との全面対決を決意する。


オカルトっぽいミステリーで、キャスト陣も豪華。
かるくタッチしてゆくごとに悪魔が次々と宿主へ憑依するというアイデアはとても斬新。
しかもものすごくさらりと自然に、かつスピーディに乗りうつる。

劇中ローリングストーンズの『Time is on my side』がとても効果的に使われていて、特に警察署内にまんまと進入した唄好き(らしいのだ!)の悪魔が同僚の警官らに接触するたびに、その歌い手をコロコロとかえながら主人公をほんろうしまくる場面は秀逸。
ヒロインが人ごみの中を、まるでバトンリレーのように人間を介しながらわさわさと悪魔に追いかけられていくという演出も何だかとっても怖ひ。そして最後のオチもなかなかシニカル。

こういう映画を見ていていつもふと思うのだけど、人間て実は天使と同じくらい、悪魔も愛してるのではないかしら、と。

身も蓋もないつっこみどころはモチロンあるわけなのですが、ありふれた日常に見え隠れする"実態のないもの"とのスリリングな駆け引きはラストまで飽きずにみられます。

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Posted by K@zumi

魔界転生

魔界転生 [DVD]
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松平伊豆守信綱率いる幕府軍によって島原の乱に敗れた天草四郎時貞が、魔界からよみがえり、呪文によって魔界衆を呼び出して幕府転覆の成就をはかる、という伝奇アクションロマン。
人形作家・辻村ジュサブローの衣装と、沢田研二の金色の目が印象的。


今の若者たちには、2003年平山版(窪塚くん主演のやつね)のほうしかご存じない方も多いかもしれませんね。 が、しかし!

『 深作版オリジナルを見ないとね、死ねないよ。キミたち 』

とゆうくらい。これは傑作なのです。
キャスト陣も信じられないくらいに超豪華。
千葉真一さんをはじめ、沢田研二さん、緒方拳さん、佳那晃子さん、室田日出男さん、真田広之さん、丹波哲郎さん、若山富三郎さん、などなどなど。
成田三樹夫さんもしっかり悪役で登場されてまして、お約束どおりしびれる"決め死に様"をきっちり披露してくださってます。 もう表情とか、シルエットとか、すでに芸術の域なのですね。

窪塚くんもたしかにとってもキュートな役者さんではありますが、なんというのか、色気というかね。妖気みたいなものがまだ足りない気がするのですよ。そのため、あまり"魔物"というスペシャルなイメージではない。
持ち味である飄飄とした雰囲気にも、なんとなく違和感があったし、、、なんて、ついエラソーなことをうだうだと云ってしまいますが、(わたしの)ジュリーが演じる天草四郎が、とにかく強烈に印象深かったもので、これはもう致し方ないのかと。

佐藤浩市さんもすごく色っぽくすてきなんだけど、アクション映画でみせる千葉ちゃんのあの例えようもないかっこよさっていうのは、もう破格なのですね。 オーラが違うわけです。
佐藤さんだって立派な大人(俳優)なんだけど、どうしても "まだ若造" ってな感じに見えちゃう。そう思わせちゃうところもまた千葉ちゃんのグレイトなところなんでしょう。
なにもアイパッチが似合うのは、カート・ラッセルや丹下のおやっさんたちだけじゃないのだ。

ラスト。
紅蓮の炎につつまれながら、運命的な父子がついに対峙する緊迫のシーン。
ここでの若山富三郎御大の殺陣は、もはや人間国宝級にすばらしいのです!まさに鳥肌モノ!!
それに時代劇というのは殺陣もそうだけど、やはり歌舞伎ちっくな、独特の濃ゆ~いセリフ回しがバッチリきまらないと印象としてはどうしても薄っぺらくなってしまう気がするのですね。
「絶妙の間」とか「見栄を切る」とゆうことって、ほんとうに大切なんだと思う。
そういう意味でもこのお二人のからみは、ぐっと腹に響くふかい重みもあって実におもしろいんだよなあ~と思ってしまうわけです。

さらっと自然に、呼吸するような透明感のあるリアルな芝居、というか、もちろんそれもとってもいいんだけど、こういうあり得ない、闇鍋みたいに荒唐無稽な発想の作品は「やりすぎだろ!おい!」くらい(良い意味で)キレちゃってくれてるほうがだんぜん楽しくていいですよね。
ハイソで誇り高きフランス人さえ魅了した深作ワールド、堪能すべし!

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Posted by K@zumi

エイリアンVSプレデター

エイリアンVS.プレデター [DVD]
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南極で不可思議なピラミッドが発見された。だがそこはエイリアンたちが眠る場所で、若いプレデターたちが自分たちのハンティングの腕前を試す儀式の場所でもあった。その儀式にやってきたプレデターとエイリアンたちの戦いに巻き込まれたピラミッド調査隊の運命は!?


ねろねろどろどろのタレにまみれたみたらし団子を食べながらというきわどいシチュエーションのなか楽しく鑑賞する。
半分くらいギャグなのかな?とかよこしまな考えをもっていたら、大まじめにしっかりシリアスに作られていた。それでも(つかそれゆえに?)つっこみどころ満載だったが、今回は『フレディVSジェイソン』のときと違って娘が横で嵐のよう激しくしかも的確につっこんでくれたので楽だった。

ランス・ヘンリクセンは相変わらず魅力的なしわとクールなまなざしですてきだったなあ~。
ビショップ大すきだったし!
中盤過ぎからヒロインとプレデターの戦士との間にいきなり熱い友情が芽生えるとゆうあり得ない展開になってきてからがぜん変なテンションが上がりまくる。
すごい!これこそ真の異文化コミュニケーションだ!!異文化すぎるけど。
そしてこれもある意味"ロスト・イン・トランスレーション"なのだろう。
ううむ、、、なんだか奥がふかいぞ。微妙だが愛にもあふれてるみたいだし。

お約束通りエイリアンのママはデカくてタフで涎たれまくりでなかなか退治できずギリギリまで主人公たちをはげしく徹底的に苦しめまくる。
やっぱりどこの世界でもおばはんというのは最後までしぶといちゅうことや!

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Posted by K@zumi

スイミング・プール

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作家のサラが執筆活動をしていた別荘にひとりの美女が訪ねる。サラは次第に彼女の放つ不思議な魅力に取り憑かれ…。
2人の対照的な女性の間で現実と幻想が交錯し、謎が二転三転していくさまを、幾重もの仕掛けを張り巡らせミステリアスかつ官能的に描いたサスペンス・ドラマ。


オゾンです。

主人公のオールドミスの推理作家に、『愛の嵐』で有名なシャーロット・ランプリング。
若く美しく自由奔放に生きるミステリアスな女性に、『8人の女たち』ではまだ幼さの残る末娘役が愛らしかったリュディヴィーヌ・サニエ。
ここでは豊満ですばらしいヌードを惜しげもなく披露してます。

スイミングプールでおこるある殺人事件をきっかけに現実とも妄想ともつかない奇妙な空間へと物語はすべりこんでゆきます。そしてこの幻のような謎についての解釈は、おそらくひとによって違ったものになるのだろうな。という気がします。

とにかくいちいち映像が腹が立つほど美しい。
とりわけ、まぶしく乱反射する蒼く澄んだプールの水面が印象的。まさにそのタイトル通り。
現実と妄想との境界線もこんな風にゆらゆらと妖しく揺らめいている、ということなのでしょうか。

白昼夢をみたような、かるくまどろむような余韻をのこす作品なのでありました。

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Posted by K@zumi
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