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夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
森見 登美彦
角川グループパブリッシング
売り上げランキング: 2,176

鬼才モリミが放つ、キュートでポップな片想いストーリー!
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。 二人を待ち受けるのは奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった!


『千と千尋』と『よしもと』を闇鍋にして、そこに『ギャグマンガ日和』のエッセンスをふりかけた、異空間とめくるめく妄想の嵐にくらくらしそうな、でもあくまでもラブファンタジーな作品。

小柄で涼やかな黒髪がきらきらしてるちょっと不思議ちゃんな「彼女」をただもうひたすらに追いまわし続け、かくも涙ぐましく時には命すら落としかねない勢いで孤軍奮闘する大学生の「私」。

ありとあらゆる雑多で奇っ怪な人々が複雑怪奇にからみ合うこの物語のなかに、もわもわと異臭のように立ちこめるヘンテコワールドはまるであの名作『うる星やつら』のよう。
つか、この作者は高橋留美子センセイのファンだぞ。たぶん?

シュールで奇想天外なはちゃめちゃコメディがすきな少年漫画ヲタなひとにはおそらくツボなんじゃないのかしらん。などなど思いをはせつつ。
そしてKANさんの『愛は勝つ』が高らかに歌い上げられるような、そんなキュートでポップな青春ストーリーなのでした。

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Posted by K@zumi

山魔の如き嗤うもの

山魔の如き嗤うもの (ミステリー・リーグ)
三津田 信三
原書房
売り上げランキング: 539,429

忌み山で人目を避けるように暮らしていた一家が忽然と消えた。「しろじぞうさま、のーぼる」一人目の犠牲者が出た。「くろじぞうさま、さーぐる」二人目の犠牲者―。村に残る「六地蔵様」の見立て殺人なのか、ならばどうして…「あかじぞうさま、こーもる」そして…。六地蔵様にまつわる奇妙な童唄、消失と惨劇の忌み山。そこで刀城言耶が「見た」ものとは…。


『山魔の如き嗤うもの』読了。相変わらず表紙の女の子が怖ひ、、、
今回のはめずらしくちゃんとした(ちゃんとしたってのもヘンか)推理小説でありました。
いわゆる展開が読めるというか、やっぱしめっちゃ人は死ぬんですけれど。
より横溝正史ちっくなお話のはこびになっていたような気がしました。読みやすいです。

三津田さんは横溝正史先生の再来ともいわれてるかたなのですが、横溝さんの作風はどこかマトモじゃない完成された歪さみたいな印象を受けるのに対して、同じようにおどろおどろしい因習や因縁を描きつつもやっぱりいろんな意味で端正で、探偵役も含めて優等生ちっくなのが三津田ミステリのように思います。

実際あるパターンみたいなものが確立しているのでラストはふつうの謎解きだけに終わらないんだろうなあ。何回ひっくり返されるんだろう。とか想像しながら読み進めるんですが。
このたびはわたしにもちゃんとその不自然さに気づくことができまして、最後は「ああ。やっぱりな」とゆうある意味常套な線で落ち着いたように思います。
だからと云ってその不自然さを刀城さんのようにちゃんと理論的に説明することはもちろんできないんだけどね。
そして犯人(ただしほんとうのことはまたもや霧のなか)の気持ちをシリーズ中いちばん理解できた作品だったようにも思いました。
小説だから極端すぎるのは仕方がないとしても。 こんなことぐらいで?と思う人も必ずいると思うんだけど、こんなことくらいで人は壊れるし狂ってしまうのじゃないかな。

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Posted by K@zumi

天使と悪魔

天使と悪魔 スペシャル・エディション(1枚組) [Blu-ray]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2010-04-16)
売り上げランキング: 16,878

『ダ・ヴィンチ・コード』に続く、トム・ハンクス主演のサスペンスシリーズ第2弾。
ロバート・ラングドン教授は、ヴァチカンから秘密結社・イルミナティが画策する恐ろしい犯罪計画に関する捜査協力の依頼を受ける。


前回の『ダ・ヴィンチ・コード』での最大の謎であったトム・ハンクスのヘアスタイルは、今回はちゃんと短くカットされていていつものトムさんでありました。
そんなMr.オスカー演じる宗教象徴学者、ロバート・ラングドン教授シリーズの第二作目。
原作ではこちらのお話のほうが先らしいのですが、映画では『ダ・ヴィンチ・コード』のその後の話のように描かれていました。

今回は前作のようなとても深く濃ゆ~い歴史ねたはそれほどなく、派手なアクションシーンやジェットコースターのようなスピード感のあるサスペンスにとても心地よく身を任せられました。
まあ前回同様の蘊蓄がっつりの歴史ねたを期待してた人にとってはちょっと物足りなさを感じちゃうかもしれないけど、『ダ・ヴィンチ~』ももちろんおもしろかったですが、わたしはこちらのほうがどっちかていうと好きかも。

ただやっぱり話がしょうしょう詰め込まれすぎな感は否めなく、原作を読んでいない者にとっては展開がめまぐるしすぎて、あともう30分くらいは欲しかったかな。といった印象でした。
しかし演出がうまいんだよなあ。ほんとうに。ミステリ映画はこうでなくっちゃ。
総じて前作を見ていない人にも充分に楽しめる、テンポよく肩の凝らない良質のエンターテイメント作品に仕上がっていたように思います。おすすめ。

それにしても、ヴァチカンの地下にある書庫ってほんとうにあんなにハイテクなんだろうか。
ちょっとびっくり。
そしてユアン・マクレガーの聡明でストイックで知性と行動力にあふれた若き司祭はすばらしかった。
途中で主役のトム・ハンクスが軽くかすむようでした。
さすが、天使と悪魔。

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Posted by K@zumi

月光ゲーム

月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫)
有栖川 有栖
東京創元社
売り上げランキング: 88,084

夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々を、予想だにしない事態が待ち構えていた。山が噴火し、偶然一緒になった三グループの学生たちは、陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったのだ。その極限状況の中、まるで月の魔力に誘われたように出没する殺人鬼!有栖川有栖のデビュー長編。


キャラクターがみんな魅力的で生き生きとしていて、ロジカルな本格ミステリでありながらも切なくほろ苦い青春小説であるところが、この学生アリスシリーズの最大の醍醐味。
愉快な仲間たちとのお得意のしりとりゲームにテンポのいい会話。そして淡く哀しい恋。

まあむかしから若者の考えてることなんてだいたいたい決まっていて、その頃のバカで甘酸っぱい気持ちへと、かつて若者だった者たちのハートがいい具合にタイムスリップして、読む者にたまらなく甘くちくんと痛い郷愁をさそいます。

なつかしさと共感。リリカルでセンチメンタル。そしてクローズド・サークル・ミステリ。
パブロフの犬です。

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Posted by K@zumi

凶鳥の如き忌むもの

凶鳥の如き忌むもの (ミステリー・リーグ)
三津田 信三
原書房
売り上げランキング: 576,934

怪異譚を求め日本中をたずねる小説家・刀城言耶は瀬戸内にある鳥坏島の秘儀を取材しに行く。島の断崖絶壁の上に造られた拝 殿で執り行われる“鳥人の儀”とは何か?儀礼中に消える巫女!大鳥様の奇跡か?はたまた鳥女と呼ばれる化け物の仕業なのか?


チベット、密教、禿鷲、とくれば、それが何を意味するかはだいたい想像がつくわけで。

しょうしょうご都合主義的なところもちらほらながら、このゴーインな話の持って行きかたはさすが三津田さん、てことで。
この論理的解釈でもって力ずくでねじ伏せるような感じは、アヤツジさんにもあって、それがどんなにトンデモな発想でも「アリ」にしちゃうところがすごいんです。ほれちゃう。

そういえば、わたしが「そのこと」を知ったのは、たしかTVの『デビルマン』だったなあ。
あまりにシュールで、むちゃくちゃに怖かったのを覚えてます。

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Posted by K@zumi
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