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臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート



臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート 英国庭園の謎 (あすかコミックスDX)
麻々原 絵里依
KADOKAWA/角川書店 (2015-04-25)
売り上げランキング: 45,744

臨床犯罪学者・火村英生と、推理作家・有栖川有栖の名コンビが、巧妙に仕掛けられたトリックの謎を解き明かす。
 『ロシア紅茶の謎』収録作/「ロシア紅茶の謎」・「動物園の暗号」・「人喰いの滝」
 『ブラジル蝶の謎』収録作/「わらう月」・「ブラジル蝶の謎」・「201号室の災厄」
 『英国庭園の謎』収録作/「英国庭園の謎」・「暗い宿」


我らが有栖川有栖先生の短編ミステリを、漫画家の麻々原絵里依先生がすてきにコミカライズした珠玉のシリーズ。こちらは新装版になるのだそう。
読んでみたいと常々おもっていたところに、この度BookLive!さんで「全作25%オフ・クーポン(ただし5冊まで)」なるものが当たりましたので、ちこっと購入してみました。

さすが少女漫画ということもあって、センセもアリスもかなりのイケメンでモデル並みのスタイルの良さ。九頭身はあるかも。手足もおそろしく長い。また双方あまりファッショナブルではないところもグー。(火村氏はほぼスーツオンリー。アリスもキュートなロゴ入りトレーナーかパーカー)

クールで仏頂面の犯罪学者に、少年のような愛くるしい瞳のミステリ作家。BLな雰囲気はまったく感じさせず、サラッと大人のバディ感覚が親密過ぎず好感度大。(別にBLがあかんとかそういう意味ではナイ)
しかもこの作品、ミステリコミックとしてほんとうに良く出来てますよ。もちろん原作がしっかりしているからということもありますが、麻々原さんの作風が有栖さんの小説が持つ哀しげな雰囲気ともひじょうに良くマッチしていたし、謎解き部分もスマートに表現されていてとおおっても楽しく読ませていただきました。


では、いつくかちょろっと感想を。

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Posted by K@zumi

神様の裏の顔

神様の裏の顔
神様の裏の顔
posted with amazlet at 16.09.04
藤崎 翔
KADOKAWA/角川書店
売り上げランキング: 305,283

神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみに包まれ、誰もが涙した―と思いきや、年齢も職業も多様な参列者たちが彼を思い返すうち、とんでもない犯罪者であった疑惑が持ち上がり…。聖職者か、それとも稀代の犯罪者か―驚愕のラストを誰かと共有したくなる、読後感強烈ミステリ!!第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作。


選考委員、満場一致で受賞。しかもそのメンツが、有栖川有栖氏、恩田陸氏、黒川博行氏、道尾秀介氏、とくればもうこれは読むしかないでしょう!がるるる!という感じ。

著者は元お笑い芸人さんだったそうで、そのせいもあってか語り口がひじょうに軽快でテンポが良い。
特に〈モンブラン登頂〉のくだりはその本領発揮というくらい可笑しかった。まさに絶妙なコント。
ユーモア小説では荻原浩さんがおもしろくてダイスキなんだけど、まさに氏のコミカルさに匹敵するくらいのユーモアのセンスとお客さんを楽しましたる!というサービス精神にあふれてるんだなー。
それに会話劇のみで進行していくワンシチュエーションの芝居っぽい演出にも俄然ソソられる!o(-- ) ググッ

清廉な人柄で人望も厚く誰からも慕われていた教育者、坪井誠造、享年六十八。そのまるで神さまのような坪井先生のお通夜の席に集まった人々がそれぞれに故人を偲ぶ会話のなかから、人格者だった彼の意外な裏の顔が次第にあぶりだされていく。はたして坪井先生の素顔とは――?
タイトルからしてすでにネタバレ感全開な感じなんだけど、そうはスッキリと問屋は下ろさないところがやはり受賞作たるゆえんなのだろう。
登場人物が相互に意見交換をしながらどんどん真相に迫っていく展開のおもしろさは、たしかに映画『十二人の怒れる男』をほうふつとする。わたしが最初にパッと連想したのは、コメディタッチの日本映画『キサラギ』のほうだったけど。また、二転三転とするミスディレクションの嵐はなにげに刀城言耶シリーズを想起。

活躍するキャラクターがみんなとても個性的にキチンと描き分けがされていて、しかもこんな人いるいる!って感じですごく生き生きとしていて良かった。しかしながらその丁寧さゆえに、個人的な感想としては物語がしょうしょう冗長に感じてしまったりもした。ただ故人の人となりやエピソードを紹介するには必要なのかもしれないし、ある意味その“じわじわくる感じ”がおもしろみに繋がっているのはたしかでもあるのだが…
ちなみに、わたしとしてはラストシーンはもうすこしスッキリと簡潔な方が好みだ。

ところでふと思うんだけど横溝大賞作品って、なんちゅうか、こんな感じのカラーなんだろうか??もっとも横溝正史大賞受賞作は、本作と『消失グラデーション』しか読んだことがないのでアレなんだけど。
氏の作風を思うと、ちょっと意外な気がした。

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Posted by K@zumi

メフィスト・リブート

R0010650-1.jpg





届きましたっ!!(゚∀゚)


やーもー感慨深いなあ。ホント夢みたいだ。ありがとうございます。

ひとまず仏さんにチンしてご先祖さまに報告をば…



◆◇◆



追記:通販が開始されたモヨウです。

こちら⇒ 「幻影復興 -メフィスト・リブート-」通販開始!


よろしければぜひお手に取って

ミステリアスな物語の数々をお楽しみいただきたく候


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Posted by K@zumi

写真から紡がれる物語

廃屋(ミニ)廃屋mono1


  ● 櫻木偲「彼岸の檻」

  ● 椎名惠「赤をひく岳」


この2作品は「写真から紡がれる物語」という企画参加作品です。
K@zumiさんの作成した1枚の写真から、
2人の書き手がどのようなイメージを受け取り、どのような物語を作り上げたのか。

「彼岸の檻」:とある洋館でバイトを始めたけれど、妖しげな館主には秘密が……?
「赤をひく岳」:美しく厳しい自然の描写と母子の2人暮らしが丁寧に描かれた物語。
ふたりのアプローチの違いを、どうぞお楽しみ下さい。


(『幻想復興-メフィスト・リブート-』収録)


自分のつくった画像から物語を創造してもらえる。
しかもそれが雑誌という媒体となって多くの方に感じてもらえる。

装丁に関しても
メフィスト・リブートがほんとメフィストにしか見えない」とのコメントをいただいた。

ああ、感無量であります。

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Posted by K@zumi

Lights Out





このショートムービーがうけて、どうやら映画化になったようです。

たしかにこりゃぞわぞわします(;一_一)


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Posted by K@zumi

ON 異常犯罪捜査官 藤堂比奈子

ON 異常犯罪捜査官 藤堂比奈子 DVD-BOX
ポニーキャニオン (2017-02-22)
売り上げランキング: 494

藤堂比奈子は警視庁捜査一課に配属された新人刑事。異常なまでに犯罪者に興味を持つ比奈子は、どんなに凄惨な現場にもまったく動じず平然と捜査をする。その様子に、同じ班の先輩刑事・東海林泰久は違和感を覚える。そして、犯罪者を追い詰めていく中で、秘めた自らの心の闇が比奈子に迫る…。


原作を読んだのは第一作目の『on』のみなんですが、シリーズを読もうと思っていたところにドラマ化となってしまって、しかも第1話を見る限りでは「なんかわたしの知っている比奈子とちゃうぞ!?」「この比奈子には何か秘密がありそうだ」と思って、あえてシリーズは読まずにドラマのみを視聴しました。

もう一言でいうと、“比奈子の魅力にやられた”、という感じでした。
原作の比奈ちゃんは、元気で健気でいつも一生懸命で、傷ついた魂にそっと寄り添えるような女の子。
しかしドラマ版の比奈子には生まれながらに〈感情がない〉――普段は演技をしている――という設定で、〈人を殺す者と殺さない者との違い〉はどこにあるのか、そのスイッチを探しているといった孤独でむつかしい人物像。悲しいという感情も怖いという感情も彼女は持ち合わせていない。
波留さんのあの瞬きひとつしない大きな瞳でまっすぐに見つめられ「わたしのような人間は、いつか人を殺すのでしょうか」とまったくの無表情で(しかもこのお顔がすばらしく美しい!)そこに苦悩とか罪悪感とか一切感じさせない口調で静かに問われたら、そりゃひるみますよね、フツウの男は、、、って感じ。
この人間の暗黒面に対する一途な探究心はダークヒーロー臨床犯罪学者火村英生の上を行きます。
てか、もーーー、波留がほんとうにすばらしかった。透明で温度のない表情が秀逸でした。
そんな彼女の瞳をまっこうから受けとめる心療内科医中島先生役の林遣都さんもナカナカ良かったですよ。
ラスボス「真壁永久」役の芦名星さんもスゴかった。目の覚めるようなクリアなブルーのカラコンもインパクト大。このドラマでは最恐の猟奇犯罪者に女性が多いというところがひとつの特徴かも?

殺人事件に関しては、原作でも伏線が判りやすすぎるし手がかりも残しすぎだしあまり真面目にミスリードするつもりはなさそうな感じだったので(そもそもホラー小説です、これ)、内容的には「ほほう」という感じだったのですが、主役のふたりの危うい関係性に惹かれてどっぷりハマってしまいました。
ちなみに東海林巡査役の横山裕(関ジャニ∞)くんは、、、(イマイチ感あり)

ドラマはじゅうぶんに堪能したので、次はゆっくり事件の詳細もかねて原作読もうと思ってます(・ω・)ノ

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Posted by K@zumi

気づいたこと

昨日は小説関係を中心に、主だった記事にしこしことタグ付けをやってみました。

もう「有栖川有栖」ダントツ。

やっぱり先般のドラマ記事が大きかったかも。ムダにだらだらと多いンだな、これが。
あとは「小野不由美」「清水玲子」「恩田陸」「綾辻行人」「京極夏彦」「三津田信三」「米澤穂信」あたり。がっつりホラー&本格ミステリ。
まあ常套な感じ。

意外に書いていたのが「今邑彩」
意外に書いていなかったのが「アガサ・クリスティ」

中高生のころに狂ったように読んでいた「横溝正史」や、「椎名誠」なんかもほとんど書いてない。
いろんな意味でかなり強く濃く影響を受けた「吉本ばなな」や「小椋佳」も少ない。

こころのバイブルに関しては、あまりふれていないというのが、なんかおもしろいと思った。

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Posted by K@zumi

呪怨 終わりの始まり

呪怨 終わりの始まり [DVD]
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン (2014-11-06)
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小学校3年生の学級担任を急きょ務めることになった結衣(佐々木希)は、不登校を続けている生徒・佐伯俊雄の自宅を訪問した。しかしその日をきっかけに、彼女の身に不可解な現象が起こり始める。その家は、足を踏み入れたもの全てが奇妙な死を遂げる「呪われた家」だったのだ。少しずつ明らかになる佐伯家の過去。次から次へと起こる怪事件。しかし結衣は、この家に導かれるように、再び足を踏み入れる―。


もともとホラー映画に対して「なんで?」とかってのは存在しないだろうと思っているし、「なんかわけわからんけどめっちゃ怖かったわあ。ふー、やれやれ」ってのでイイんだろうというのが持論だったりします。

あらすじも意味もほとんど見いだせないもうただひたすらに怖くて狂っていて、でも素晴らしく美しくある意味幻想的ですらあるホラー映画。少年の悪夢をたくみに具現化した作品に『ファンタズム』というのがあります。このシュールな作品は紛れもなくゴシックなファンタジーホラーの傑作なんじゃないかしら。
『サスペリア』と同様、ストーリーはほとんど記憶にないのにやけに印象深いホラー映画です。

ただこの『呪怨』に関しては、ばら撒かれたピースがひとつに繋がるというプチミステリ的なおもしろさもあるので、ホラーといえどやっぱりソコソコ理解したいじゃないですか。
てことで、画面を見ながらの、横で娘がスマホでググってくれた解説を聞きながらの、かなり変化球な鑑賞の仕方をいたしました。いやだって見ててほんまに判らんのよ、内容が、さっぱり。
この作品、これまでの物語と繋がっているのかと思いきや、コンセプト的には一緒でも核な部分でのオリジナルな要素――しかもでら衝撃の事実――が設定されていて、かなり混乱するというか、戸惑う。
ある意味『呪怨』なんて「噂くらいにしか知らないよ」って人の方が素直に理解できるのかもしんない。

また、時系列をランダムにしながら各登場人物の名前を冠したエピソードをオムニバス的に繋いでいくというアノ手法――『呪怨』を鑑賞するうえでのひとつの楽しみでもある――のですが、今回それがあまり効果的に感じられなかったという印象があります。いっそ無くてもイイくらいのレベルだったのではないかと。

しかしながら主演の佐々木希ちゃんの演技はとても良かったと思います。彼女お芝居うまくなったなあ。
ホラー顔(美人という意味)だとは常々思っていましたが、それだけじゃなくそれぞれの表情の使い分けや感情の機微の表現がひじょうに繊細で、ちょっと驚いてしまいました。


以下、ネタバレになりますので未見のかたはご注意を。

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Posted by K@zumi

涙あふれるアニメ『聲の形』






今週末、9月17日(土)全国ロードショー です。

今をときめくあの 新海監督 も試写会におみえになって、絶賛 してくださったそうです。

てことで、ぜひ劇場へ足を運んでやってください。


どうぞよろしくお願いいたします(・ω・)ノ

(一週間固定にさせていただきますねー)

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Posted by K@zumi

強欲な羊

強欲な羊 (創元推理文庫)
美輪 和音
東京創元社
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美しい姉妹が暮らすとある屋敷にやってきた「わたくし」が見たのは、対照的な性格の二人の間に起きた陰湿で邪悪な事件の数々。年々エスカレートし、ついには妹が姉を殺害してしまうが―。その物語を滔々と語る「わたくし」の驚きの真意とは?圧倒的な筆力で第7回ミステリーズ!新人賞を受賞した「強欲な羊」に始まる“羊”たちの饗宴。企みと悪意に満ちた、五編収録の連作集。


こ、怖い。
大体タイトルからして、これが心温まる物語のはずはナイのだ。

羊はたしかにふわふわでかわいらしいイメージがあるが、あの目を見たらそんな気持ちはたちまち吹っ飛んでしまうほどしずしずとした邪悪さをしのばせている。あれはルシファーの瞳だ。
そんな二面性を秘めている“羊”は、なるほど“女性”とすんなりとリンクしてしまう気がする。
しかしこのどうにも居心地の悪い厭~な感じは、冷え冷えとした背筋も凍るホラー、、、というよりは、ほのっと生ぬるい体温のある恐怖のように感じた。
なんというか、女性が月に一度身体のなかから鈍い痛みと共に生温かくどろりとしたかたまりが流れ落ちる時の、あの何とも云えない不快な気持ち悪さに、ちょっと似ているかもしんないと思った。さすが女性作家。

いわゆるこれも今はやりの「イヤミス」ということになるのだろうが、吐き気がするほどイヤな話のわりに読了後は思いのほかすっきりとしてるのは、ひとえに本作がミステリとしての完成度がひじょうに高いからなのだろうと思う。周到に張られた伏線に巧妙なミスリード、鮮やかな回収はお見事のひとこと。
なんでもこの作者、「大良美波子」名義で映画『着信あり』の脚本を書いてらしたのだとか。
うー。なんかわかる。このとんでもなく厭な感じ。
でもってもしもこの小説をドラマ化するのなら、「羊」つながりで「吉田洋」さんにそれぞれの「羊」をたくみに演じ分けてほしい。彼女、イイと思う。めっちゃイメージに合うわ~

こちら『強欲な羊』は、そのかわいくもおぞましい「羊」をモチーフとした5つの短編による、企みと悪意に満ちた実に女の子らしい残酷なホラーミステリ。
冒頭から楳図かずお先生の『おろち』(最終話の『血』)をほうふつとさせるような姉妹による確執の物語を経て、不倫、略奪、監禁、そして最終話はこれまでの物語を総括したような、あるいは各々の登場人物たちによるサイドストーリー的な趣向の作品。『生贄の羊』でのスリラー度はマックスで、真夜中の公衆トイレで配管に手錠で繋がれるシチュといい、例の最恐最悪のサイコスリラー映画を想起して身の毛もよだつ。

眠れない夜に読んで、ますます眠れなくなってしまうのも一興かもしれません…ね?

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Posted by K@zumi

読書メーターについて

ほんまに今さらながら、〈読書メーター〉に登録してみようかなあ。と。

わたしはどうも本の感想にしてもダラダラと意味のないことを書き連ねてしまうところがあって(文章もオソロシク稚拙!)もうちょっと端的にまとめられへんかなあと常々反省をしておる次第であります。
でもあそこ(読書メーター)だとちゃんと文字制限もあるから(200文字ちょっとらしい)いらんことを書くこともなくて(つうか書けへん)ちょうどええかもしれんし、既読本などの管理もキチンとしてくれるから検索に手間のかかるブログより備忘録として優れものよね、とか思って。
もちろん同じ趣味の人を見つけやすいというのもポイントのひとつでもあるし。

ただなー。こーゆー新しいシステムに登録するのってなんか腰が重いんだよなあ。
結局フェイスブックもツイッターもあんまり活用してないし……。
まあ写真SNSの〈flickr〉はかれこれ7~8年つづいている(といってもコンスタントに発表しているわけではナイが…)ので、読書SNSもひょっとしたらつづくかもしんない。かにゃ?

うーーーん。こんなどうでもいいことに悩む。

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Posted by K@zumi

マジック・ミラー

マジックミラー (講談社文庫)
有栖川 有栖
講談社
売り上げランキング: 752,099

双子の兄弟が殺人犯?しかし兄の妻が余呉湖畔で殺されたとき、兄は博多、弟は酒田にいてアリバイは完璧だった。やがて第2の殺人。兄弟のどちらかが被害者らしいが、死体からは頭と手首が失われていた。犯人の狙いはどこに?犯人の大トリック、多彩な伏線が、結末で読者を仰天させる、大型新鋭の傑作。


ああ、かなしい。わたしはいつしかあのひとに好感を持ってしまっていたのだ。
後半が近づくにつれてどんどん不安になってきて、どうか彼であってくれるなと9回裏の逆転サヨナラを虚しく期待したがダメだった。ぐすん。
おそらく現在の科学捜査では通用しないかもしれないが、双子だからこそ成立するこの****のトリックはほんまにすごい。精緻なアリバイトリックもまさに圧巻。
てか、そんなメランコリックな気持ちでいっぱいになっているケド、すでにダイヤロークの時点でしっかり騙されていたことを知って呆気にとられる。ひどいわ。

わたしはどっちかっていうと地図も時刻表も読めない女なので、ここに登場する巧妙な鉄道トリックの全容をしっかりと理解することができないところが何とももどかしくてカナシイのだが(おそらく作者が聞いたらがっくりと肩を落としてしまうであろうトンデモナイ読者だ)それでもわたしは、蒼い月の光のように淡く寂しく、静謐な悲しみをたたえたこの物語がとても、とても好きだ。



〈読書メーター〉登録しました!\(^O^)/
よぉし、これからは感想は255文字以内にまとめるぞ―――ッ!!

(といいつつ、さっそくはみ出してるケド…)

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Posted by K@zumi

誰かの家

誰かの家 (講談社ノベルス)
三津田 信三
講談社
売り上げランキング: 354,728

家出少年が、計画した空き巣狙い。悪乗りした友人が侵入先として見つけてきたのは、近所でも有名な幽霊屋敷だった。躊躇する少年に友人は、屋敷を隈なく探検してくれば金を出すという。設備は整っているのに生活感皆無で迷路のような屋内には、白いシーツをかけられた何かが、大量に置かれていた(表題作「誰かの家」)。日常生活の裂け目にある怪異が、チロリと顔を覗かせる。思わずぞおっと背筋が寒くなる怪奇短篇6篇を収録。


またもや安定の怖さ。これを一日で読み切るには相当の覚悟が入りそう((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

特に怖かったのは『あとあとさん』
虚構が現実に侵食してくる恐怖はもちろんのこと、わたしはお母さんの気持ちの方に同化していたので、このたまらなく心細く気も狂わんばかりの気持ち悪さは筆舌につくしがたい。
『湯治場の客』もイヤだ。お話としてはスリラーのスタンダードのような感じなのだが、登場する女性が“いかにも”な雰囲気ではなくボーイッシュで幼さの残る少女のような体躯なのが、怪奇とのギャップがあってリアルに怖い。しかし全裸で追いかけられるのはマジかんべん。

で、この華奢な「紘子さん」で、まったく設定もストーリーも違う怪奇漫画(ミステリかな?)に『朱雀の紋章』(和田慎二:著)というのがあって、そこに登場する「千晶」という少女をふと思い出した。
あの漫画も怖かったなあ。もう一回読みたいけど、どうしらいいんだろう。

それと蛇足だけど、作中で三津田センセイより「ぐだぐだの展開で鑑賞の気力が見事なまでに萎える」とのお墨付き(?)のホラー映画、『ROT/ロット 惨劇の同窓会』もちょっと観てみたい気がする。ボクが人柱になるので、読者の皆さんは絶対に観てはいけない、とまでくぎを刺された『パジャマ・パーティー・マサカー 血の春休み』も。こんな風に断定されるとガゼン興味がわいてしまうではないかッ!!

てか、そこまで三津田さんが言及するのって、もしかしたら観た者に不幸がおとずれる噂とか……?
っていう穿った考え方をついしてしまったり。

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Posted by K@zumi

法医昆虫学捜査官

法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)
川瀬 七緒
講談社 (2014-08-12)
売り上げランキング: 33,803

放火殺人が疑われるアパート全焼事件で、異様な事実が判明する。炭化した焼死体の腹腔に、大量の蝿の幼虫が蠢いていたのだ。混乱に陥った警視庁は、日本で初めて「法医昆虫学」の導入を決断する。捜査に起用されたのは、赤堀涼子という女性学者である。「虫の声」を聴く彼女は、いったい何を見抜くのか!?


虫、虫、虫、虫、虫! とにかく虫がわんさかと出てくる。

昆虫ギライという人は世の中にけっこういらっしゃるので(特に甲虫やハエやうじ虫といった死肉に群がる虫)、そんな方が読めば過呼吸で卒倒しそうな内容が実に詳細にアッケラカンと描かれています。
しかしながらこの痛快なエンタメ性はなんだか癖になりそうな感じだ。ヤバい。

主人公である法医昆虫学者の赤堀涼子准教授は、うじ虫を投入したお湯を指して「これが本当のウジ茶。なんちゃって」とかって云う笑えない冗談をかますような豪快な人物で(しかもうっかりそれを飲もうとした、つうか、過去に飲んじまった経験あり)その雑草のように旺盛な好奇心と行動力と聡明な頭脳でもってあらゆる「虫の声」に耳を傾け、不可解な事件の真相にずんずんと迫っていきます。
またニュートラルな思考の持ち主で彼女の良き理解者となる岩楯刑事とのびみょ~な関係性も気になるし、どうやらシリーズ化しているみたいだからいっちょう追いかけてみたろか!と思っています。
ちなみに、岩楯さんの相棒である若手刑事の鰐川くん。わたしは勝手に斎藤さん(トレンディエンジェル)に脳内変換して読んでました。だは。若ハゲだけで連想してゴメンよ。

兎にも角にもとんでもなく気持ちの悪いお話ではあるんだけど、それを凌駕する登場人物のユニークさがたまらない魅力となって、最後までとおおおってもおもしろく読むことができました。ほんま赤堀さん、ええキャラしとる。美人なのにいろいろ勿体なさすぎるしω
昆虫に対して絶大な愛情をもち、遺体に付着した虫から死亡推定時刻や場所を特定していくあたりは、海外ドラマ『BONES』に登場する昆虫胞子と鉱物のスペシャリスト「ホッジンズ博士」を想起。そーいや、あの方もそーとー陽気でイカレててノリが良かったなあ。大富豪だったけど。
うじ虫と話せるなんてまるで『フェノミナ』かよ!?というツッコミはともかく、やっぱり焼け焦げた遺体の腹の中から半熟のうじ虫ボール登場とか、正直カンベンしてくれ~

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Posted by K@zumi
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