3月に読んだ本のまとめ

3月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2744
ナイス数:487

卍の殺人 (中公文庫)卍の殺人 (中公文庫)感想
デビュー作からすでに盤石の安定感がある今邑さん。昭和生まれにはこの感覚はまさに“たまらんっ”のである。卍の形をした館で巻き起こる骨肉の争い。不可解な連続殺人にどいつもこいつも思わせぶりで怪しさ満点の登場人物。この、ちょっと自分にも解けそうな感じの謎のさじ加減がぜつみょうで、もはや快感とも云えるもやもや感を引きずっての真相解明、そこからのもう一捻りは、今邑ミステリの真骨頂やね。繊細な心の機微をリアルさと儚さで綴られる醜くも哀しい愛憎劇。たのしかった。やー、それにしても匠がクズ。
読了日:03月05日 著者:今邑 彩

プレゼント (中公文庫)プレゼント (中公文庫)感想
これはステキ!ブラックで切れ味の鋭い、それでいてどこかオフビートな笑いを誘う珠玉のミステリ短編集。ついてないというにはあまりにも不幸なバックグラウンドを背負うシニカルな「葉村晶」のキャラがちょー魅力的。なんかこう、一歩間違えばギャグと紙一重のハードボイルドさがクセになりそうなヨカン。お気に入りは『あんたのせいよ』。そう、話きいてりゃ結局「自分以外のすべてが悪い」的な考え方をする人って、たしかにいる。ワンシチュエーションドラマ風の表題作はぜひ芝居でやってみたいとハゲシク思った。
読了日:03月11日 著者:若竹 七海

その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)感想
なんというか、よく練り込まれた少年漫画を読んでいた気分。キャラクターの造形といい、くらくらするような二次元ワールドを体感してるようでちょっとしんどい。こういう感性の小説を読んでいると、つくづく自分も年取ったなあと実感してしまう。悲しいわ。奇跡を証明するために、あらゆるトリックの可能性を否定し続けんとする稀有な探偵が主人公。彼を取り巻く環境のスケール感もデカくて、なんと大げさな~と思わずにはいられないけれど、刺客たちと繰り広げる熾烈な推理バトルは、とてもユニークで刺激的だった。
読了日:03月12日 著者:井上 真偽

樹霊 (ミステリ・フロンティア)樹霊 (ミステリ・フロンティア)感想
すっきりと澄んだ空気を感じた。この清らかさは、お伊勢さんの境内を歩いているときのさらさら感に似てる。アイヌの言葉や風習の描写も興味深かった。犯人の動機には意外性があって驚かされるが、その心情は作品のテーマと相まって痛痛しく理解できる。傲慢な人間の愚かな宴の最期は、虚しく辛くやるせない。だが、清しい陽の光を浴びた巨大なハルニレのそばで、鳶さんが語るもうひとつの真相がなんとも心憎くて、しっとりとした優しい余韻に救われる。そして儚く散った恋心に切ない想いがつのる。泣くな、ネコさん。
読了日:03月14日 著者:鳥飼 否宇

斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)感想
「占星術」を読んだのが気が遠くなるような昔の話。なのでえらい間の空いた2作目となってしまった。もっとも占星術は当時の自分にはちょっと合わない印象を持っていたため、今回の再チャレンジはその思いを払拭できるのか自分自身に興味もあった。やーもー予想以上に楽しめた!顎が外れるほどの圧巻のトリック。ホンマよー考えるわ、そンなこと。ま、推理することは端から放棄してたのだけれど(コラ)冒頭の花壇のパズルに関しては、わたしは安野光雅絵本の信奉者だったもので、一瞬で理解できたのであった。うふ
読了日:03月18日 著者:島田 荘司

化石少女 (文芸書)化石少女 (文芸書)感想
笑いと恐怖は表裏一体。まさに。このシュールさ。一章ごとにじわじわと背筋を這い登る得体のしれない気味悪さ。脱力系ツンデレ青春ストーリーの空気感と、奇妙な殺人事件との均衡が絶妙に不安定で、非現実感にくらくらする。ああ、麻耶さんだわ。間違いなく。ラストのオチはなんとなく予感できたけれど、でももしも本当にすべてまりあの推理通りだったとしたら、どんだけデンジャラスな生徒会なんだ。そろいもそろって殺意ありすぎやろ。大丈夫か、ペルム学園。某木曜ミステリ並みに誰ひとり京都弁しゃべらないし。
読了日:03月27日 著者:麻耶 雄嵩

モノクローム・レクイエム (徳間文庫)モノクローム・レクイエム (徳間文庫)感想
とっても読みやすくライトな印象。モノクロームとはそういう意味かー。白はまっとうな探偵(警察官だけど)編で、黒はアングラな必殺仕事人編。どちらも、奇怪な現象の裏に隠れている見えざる犯罪に鉄槌を下すというお話。それらを交互に配した連作短編集になっていて、都市伝説ありミステリありサスペンスありアクションありで楽しかった。特に最後の大がかりな仕掛けはさすが“やりすぎコージー”の異名にふさわしく、清々しいほどのとんでもトリック。引田天功もびっくり。ぜひぜひ実験してみたい衝動にカラレル。
読了日:03月28日 著者:小島 正樹

ST 警視庁科学特捜班 エピソード1<新装版> (講談社文庫)ST 警視庁科学特捜班 エピソード1<新装版> (講談社文庫)感想
実は『隠蔽捜査』を途中挫折するという昏い過去を持っているので少し不安はあったのだけれど。あにはからんや、サクサク読めてすンごいおもしろかった!キャラ立ちしてるしテンポはいいし、ストーリーも明快でまったくストレスなくドラマを見てるような感じでわくわくしながら読んで行けた。つうか、この作品はドラマ化してるのね。5人のスペシャリストの名前に色(赤とか青とか)が含まれているのもなにげに戦隊ヒーローぽくて楽しい。とにかく彼らの特殊能力加減がハンパない。ニュータイプかよ?続刊も読むぞー♪
読了日:03月29日 著者:今野 敏

読書メーター


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いつの間にやら広告が出ていてびっくり。

今年は思いのほか桜の開花が早くて、うれしいんだけどいろいろと予定が狂いっぱなし。
まーねー。しょーがないよね。桜祭りだもの。
本だって今月はまだ一冊も読めてないし。ま、春はしゃーないよねー♪♪♪

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Posted by K@zumi

いつもの公園のいつもの桜

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桜はええね。ちょうど満開に出逢えてシアワセでした(´∀`)


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Posted by K@zumi