7月に読んだ本のまとめ

7月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2960
ナイス数:409

シェルター 終末の殺人 (講談社文庫)シェルター 終末の殺人 (講談社文庫)感想
“シェルターに逃げ込んだ初対面の人々の間で、なぜ連続殺人は起こるのか?”たしかに、この謎もとっても魅力的だけど、まず気になるのは『探偵スルース』(そこ?)。未見である。たいへん気になるではないか!他にも『解剖室殺人事件』とか、心躍るタイトルが目白押しで付箋の数がでらヤバい。三津田さん、筋金入りやね。すてき。でもってトリックに使用された憐れな屑ホラーの何本かは見ているという、あたしもアホだ。
読了日:07月13日 著者:三津田 信三

旧校舎は茜色の迷宮 (講談社ノベルス)旧校舎は茜色の迷宮 (講談社ノベルス)感想
実をいうと当初あまり期待をしていなかった(すみません!)が、とても面白かったです。設定は男性作家が書いたとは思えないくらいのキラキラ少女漫画なんだけど、中身はけっこうな昼ドラ風で、意表を突く犯人とビターな結末が印象的。本格のスパイスをふりかけた暗く悲しい青春残酷物語。しかし主人公の少女の行動には疑問だし、大人たちの人格はハチャメチャだし、最後まで感情移入はできなかったなー。
読了日:07月13日 著者:明利 英司

インサイド・フェイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)インサイド・フェイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
“エンマ様”こと、美人刑事・楯岡絵麻シリーズ。2作目を読み飛ばしているので、じゃっかんネタバレっぽい記述もあったり?もしたんだけども気にしない気にしない。今回も痛快爽快で、ますますエンマ様のファンに。それにしても筒井さん、ええキャラしてるなー。和むわ。『新世紀のベートーベン』には思わずクスリ。最終話はホラー級に恐ろしく、たしかに現実的ではないにしても想像すると肝が冷えます。
読了日:07月13日 著者:佐藤 青南

生け贄 (講談社ノベルス)生け贄 (講談社ノベルス)感想
てっきり短編集だと思っていたら長編だったといううれしい誤算。なにかと巻き込まれ体質の猫さんが今回遭遇するのは、怪しげな新興宗教の教祖宅で発生する不可解な連続殺人事件。生き物ネタは控えめながらも、横溝ばりのどろどろとした人間関係や「タイガ」様の意外な正体など、さまざまなところに意表を突かれて、またもや観察者シリーズきっちり堪能いたしました。しかし猫さん、あんだけ世話になっていながら、かなりの心臓の持ち主やんか。
読了日:07月19日 著者:鳥飼 否宇

レスト・イン・ピース 6番目の殺人鬼 (角川ホラー文庫)レスト・イン・ピース 6番目の殺人鬼 (角川ホラー文庫)感想
騙された。たしかに違和感はあったし、なんかこう分かりそうで分からないさじ加減とかほんま絶妙で、ラストまでうまい具合にミスリードされてしまった。お約束のホラーな雰囲気ももりもりで、そしてしっかりとミステリ。雪冨作品、わたしはすきなんだよなあ。あのいろいろと大げさな感じもグー。おもしろかったです。とにかく犯人がとことんクズのゲスで、最期はもうちょっとずたずたにやったらんかい!と思ったとかなんとか。次回作も楽しみです。
読了日:07月19日 著者:雪富 千晶紀

ST警視庁科学特捜班 赤の調査ファイル (講談社文庫)ST警視庁科学特捜班 赤の調査ファイル (講談社文庫)感想
STのリーダー、対人恐怖症でワイルドな風貌に男の色気を感じる寡黙な赤城さんが主役。大学病院側の医療ミス隠ぺいをめぐって、自らの過去と対峙する彼の苦悩と決意がメインの骨太な作品。犯人の心情は分からなくもないし、理想と現実の折り合いは非常に難しいことも理解できるが、理不尽な人命の犠牲の上に成り立つ正義などないのだと痛感させられる。しかし憎たらしい教授を最後にはぎゃふん(←死語?)と言わせてくれて気分がスカッとする。まさにデトックス本であった。
読了日:07月19日 著者:今野 敏

賛美せよ、と成功は言った (ノン・ノベル)賛美せよ、と成功は言った (ノン・ノベル)感想
なんの共感も好感ももてないのに気になってしようがない最恐の女、碓氷優佳シリーズ第5弾。ただし今回は第三者の目線から語られてるせいか、初めて優佳を応援したい気持ちになりました。敵にするとたしかに恐怖だけど、味方となればこれほど心強い相手はいないよね。華やかなエリートたちによるひりひりとした頭脳バトル。しかしこんなに感情を誘導されたら、本当にこわいな。
読了日:07月29日 著者:石持浅海

スクランブル (集英社文庫)スクランブル (集英社文庫)感想
80年代を背景に、名門女子校で起きた殺人事件を縦軸とした、現在と過去が交錯する連作短編集。構成がお見事、巧みなミスリードにもやられた。なにより、17歳の少女たちの描写がリアルで瑞々しくて、ザ・同世代としては郷愁を誘うほろ苦い青春群像としてきゅんきゅんしながら読んでいました。青春の軌跡が鈍い痛みとなって切なく胸に迫る、珠玉の学園ミステリだと思います。
読了日:07月29日 著者:若竹 七海

憑き御寮 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)憑き御寮 よろず建物因縁帳 (講談社タイガ)感想
血が濃いが故の確執。執着。怨念。そういうのはほんま業が深い。傷つけ奪うことでしか己を得心させられない悲しさ。罪深さ。死してなお彷徨い、呪い、欲しつづける。浅ましいといえばそうなのかもしれないが、そんな風に生れ落ちてしまったのは、彼女たちのせいばかりではないのにね。狂気は死霊となり、男を取り殺してゆく。なんとも憐れでやり切れない。哀しくも恐ろしい情念のお話でございました。
読了日:07月29日 著者:内藤 了

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Posted by K@zumi

8月に読んだ本のまとめ

8月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:3056
ナイス数:343

ブラック・コール 行動心理捜査官・楯岡絵麻 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)ブラック・コール 行動心理捜査官・楯岡絵麻 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
おもしろかった!あれこれと悪知恵を働かす憎たらしい犯人たちを手玉に取る様がなんとも痛快。エンマ様がお得意の「尖塔のポーズ」でもって反撃ののろしを上げると、待ってましたとばかりにこちらのテンションもアゲアゲに。最終話は15年前に彼女の恩師を殺害した犯人との直接対決。最後まで警察官としての任務を全うした絵麻の強さに胸がじーんとなった。
読了日:08月08日 著者:佐藤 青南

ST警視庁科学特捜班 黄の調査ファイル (講談社文庫)ST警視庁科学特捜班 黄の調査ファイル (講談社文庫)感想
密室状態のマンションの一室で、新興宗教団体の信者である若者4人の死体が発見される。『黄の調査ファイル』ってことで、今回のメインは山吹さん。それにしても泰然自若としている彼があんな過去を持っていたとはとても驚きだった。しかし、人間、心に余裕がなくなるとつい早とちりや勘違いをしてしまいがち。ちょっとしたすれ違いから生まれた悲劇は何とも憐れで救いがない。
読了日:08月08日 著者:今野 敏

金色天化 (新潟文楽工房)金色天化 (新潟文楽工房)感想
Kindle「prime reading」にて読了。無料で読ましてもらってホンマ申し訳ない!『アクション×ミステリ×ホームドラマ』新潟を舞台に、人の心を操る中世よりの秘術「天化」の継承者である主人公とその姉が怪事件に挑む。面白かったですねー。「天化」という能力はなかなかファンタスティックで魅力的です。新潟という舞台も、夫が新津出身なだけに自然とテンションが上がっちゃまいした。
読了日:08月21日 著者:ヤマダ マコト

鬼面村の殺人 新装版: 黒星警部シリーズ1 (光文社文庫)鬼面村の殺人 新装版: 黒星警部シリーズ1 (光文社文庫)感想
ちょっぴりエッチでふざけていて、胡散臭い登場人物や舞台設定が横溝チック。シュールな描写がオフビートな笑いを誘い、まるで『トリック』のドラマを見ているみたい。白川郷のその奥にある鬼面村。合掌造りの家が一夜で消え、次々に起こる奇怪な事件の裏に隠された真相とは!?ひたすら酷い目に遭い続ける黒星警部の「密室はミステリ・ファンの心のふるさと」はまさに名言なり。
読了日:08月21日 著者:折原 一

非在 (角川文庫)非在 (角川文庫)感想
非在なるものに踊らされた男たちの悲劇。憐れとしか云いようのない不幸な結末。しかし壮絶だった。善良なる、すくなくともほんの2、3か月まえまでは善良であった人間が、ここまで狂ってしまえるものなのだろうか。人魚、朱雀、仙人、蓬莱の島。ここでいったい彼らに何が起こったと云うのか。不気味な作中作を交えたサスペンスフルな孤島ミステリでありました。
読了日:08月27日 著者:鳥飼 否宇

異邦の騎士 改訂完全版異邦の騎士 改訂完全版感想
『異邦の騎士』とはそういうことだったのね。まさに想像の斜め上をいく作品でした。ミステリにありがちな感情のないパズルのような物語ではなく、記憶を失った男の絶望と再生、その苦悩を丁寧に力強く描き切った、人間群像劇としても実に骨太な作品でございました。終盤、漆黒の闇を纏い、鋼鉄の馬に跨って颯爽と登場する騎士の姿には惚れ惚れしてしまいます。かっこよかったわ~。
読了日:08月27日 著者:島田 荘司

美濃牛 (講談社文庫)美濃牛 (講談社文庫)感想
これだけの長編なのにまったく長さを感じなかった。ヒロインの窓音はわたしの中では終始「杉咲花」のイメージ。わらべ唄やら見立て殺人やら、サービス満点でむさぼるように読んでしまった。やー、楽しかったです。俳句のシーンもすごく面白くて、ちょっとやってみたいな、という気持ちにさせられた。また、陰惨な事件の中、幼馴染コンビの存在感が絶妙で、彼らの不器用であったかい友情にほっこり。
読了日:08月30日 著者:殊能 将之

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2か月連続アップです。

しかし、今年の夏は暑かったですねえ。暑いからさぼってたわけではないんですが。
最近はシリーズものをちょこちょこと追いかけてまして、<STシリーズ><エンマ様シリーズ>
そして<観察者シリーズ>などにハマってます。やめられんわ。

7月8月で特におもしろかったのは、殊能さんの『美濃牛』と石持さんの『賛美せよ、と成功は言った』
やっぱ優佳シリーズは安定のおもしろさやね。
引きつづき殊能さんの賛否両論飛び交う『黒い仏』に進みたいと思っております('ω')ノ

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Posted by K@zumi