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神様の裏の顔

神様の裏の顔
神様の裏の顔
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藤崎 翔
KADOKAWA/角川書店
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神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみに包まれ、誰もが涙した―と思いきや、年齢も職業も多様な参列者たちが彼を思い返すうち、とんでもない犯罪者であった疑惑が持ち上がり…。聖職者か、それとも稀代の犯罪者か―驚愕のラストを誰かと共有したくなる、読後感強烈ミステリ!!第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作。


選考委員、満場一致で受賞。しかもそのメンツが、有栖川有栖氏、恩田陸氏、黒川博行氏、道尾秀介氏、とくればもうこれは読むしかないでしょう!がるるる!という感じ。

著者は元お笑い芸人さんだったそうで、そのせいもあってか語り口がひじょうに軽快でテンポが良い。
特に〈モンブラン登頂〉のくだりはその本領発揮というくらい可笑しかった。まさに絶妙なコント。
ユーモア小説では荻原浩さんがおもしろくてダイスキなんだけど、まさに氏のコミカルさに匹敵するくらいのユーモアのセンスとお客さんを楽しましたる!というサービス精神にあふれてるんだなー。
それに会話劇のみで進行していくワンシチュエーションの芝居っぽい演出にも俄然ソソられる!o(-- ) ググッ

清廉な人柄で人望も厚く誰からも慕われていた教育者、坪井誠造、享年六十八。そのまるで神さまのような坪井先生のお通夜の席に集まった人々がそれぞれに故人を偲ぶ会話のなかから、人格者だった彼の意外な裏の顔が次第にあぶりだされていく。はたして坪井先生の素顔とは――?
タイトルからしてすでにネタバレ感全開な感じなんだけど、そうはスッキリと問屋は下ろさないところがやはり受賞作たるゆえんなのだろう。
登場人物が相互に意見交換をしながらどんどん真相に迫っていく展開のおもしろさは、たしかに映画『十二人の怒れる男』をほうふつとする。わたしが最初にパッと連想したのは、コメディタッチの日本映画『キサラギ』のほうだったけど。また、二転三転とするミスディレクションの嵐はなにげに刀城言耶シリーズを想起。

活躍するキャラクターがみんなとても個性的にキチンと描き分けがされていて、しかもこんな人いるいる!って感じですごく生き生きとしていて良かった。しかしながらその丁寧さゆえに、個人的な感想としては物語がしょうしょう冗長に感じてしまったりもした。ただ故人の人となりやエピソードを紹介するには必要なのかもしれないし、ある意味その“じわじわくる感じ”がおもしろみに繋がっているのはたしかでもあるのだが…
ちなみに、わたしとしてはラストシーンはもうすこしスッキリと簡潔な方が好みだ。

ところでふと思うんだけど横溝大賞作品って、なんちゅうか、こんな感じのカラーなんだろうか??もっとも横溝正史大賞受賞作は、本作と『消失グラデーション』しか読んだことがないのでアレなんだけど。
氏の作風を思うと、ちょっと意外な気がした。

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Posted by K@zumi

コメント

こんばんは。

拙ブログにコメントありがとうございました。

実はコメントいただく前、この記事でこの作品を知り、読んだばかりでした。
めっちゃ面白くて、続けて『こんにちは刑事ちゃん』を読んでいるところです。
こちらもなかなか面白そう!









  • 2016/09/14 (Wed) 20:08
  • きょうこ #GnjU9f2M
  • URL
>きょうこさん

 こんにちは!

 こちらこそ、ご訪問いただきありがとうございます\(^O^)/

> 実はコメントいただく前、この記事でこの作品を知り、読んだばかりでした。
> めっちゃ面白くて、続けて『こんにちは刑事ちゃん』を読んでいるところです。
> こちらもなかなか面白そう!

 わわ!お気に召されたようで良かったですー。
 おもしろかったですよねえ。あの絶妙のひとりノリツッコミ。
 ふざけてるんだけどお行儀が良くて、起承転結もしっかりとしていて
 全体的にすごく安定感がありました。
 
 うちはホンマもうテキストの壁打ちブログみたいなもんなので
 読書の参考していただけたとすれば、それはとてもうれしいです。

 『こんにちは刑事ちゃん』って次回作なんですねー。
 想像しただけでめっちゃ笑えそうなヨカンがびしばしいたします(´∀`)

  • 2016/09/15 (Thu) 16:42
  • K@zumi #pULoeKa6
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