呪怨 終わりの始まり

呪怨 終わりの始まり [DVD]
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン (2014-11-06)
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小学校3年生の学級担任を急きょ務めることになった結衣(佐々木希)は、不登校を続けている生徒・佐伯俊雄の自宅を訪問した。しかしその日をきっかけに、彼女の身に不可解な現象が起こり始める。その家は、足を踏み入れたもの全てが奇妙な死を遂げる「呪われた家」だったのだ。少しずつ明らかになる佐伯家の過去。次から次へと起こる怪事件。しかし結衣は、この家に導かれるように、再び足を踏み入れる―。


もともとホラー映画に対して「なんで?」とかってのは存在しないだろうと思っているし、「なんかわけわからんけどめっちゃ怖かったわあ。ふー、やれやれ」ってのでイイんだろうというのが持論だったりします。

あらすじも意味もほとんど見いだせないもうただひたすらに怖くて狂っていて、でも素晴らしく美しくある意味幻想的ですらあるホラー映画。少年の悪夢をたくみに具現化した作品に『ファンタズム』というのがあります。このシュールな作品は紛れもなくゴシックなファンタジーホラーの傑作なんじゃないかしら。
『サスペリア』と同様、ストーリーはほとんど記憶にないのにやけに印象深いホラー映画です。

ただこの『呪怨』に関しては、ばら撒かれたピースがひとつに繋がるというプチミステリ的なおもしろさもあるので、ホラーといえどやっぱりソコソコ理解したいじゃないですか。
てことで、画面を見ながらの、横で娘がスマホでググってくれた解説を聞きながらの、かなり変化球な鑑賞の仕方をいたしました。いやだって見ててほんまに判らんのよ、内容が、さっぱり。
この作品、これまでの物語と繋がっているのかと思いきや、コンセプト的には一緒でも核な部分でのオリジナルな要素――しかもでら衝撃の事実――が設定されていて、かなり混乱するというか、戸惑う。
ある意味『呪怨』なんて「噂くらいにしか知らないよ」って人の方が素直に理解できるのかもしんない。

また、時系列をランダムにしながら各登場人物の名前を冠したエピソードをオムニバス的に繋いでいくというアノ手法――『呪怨』を鑑賞するうえでのひとつの楽しみでもある――のですが、今回それがあまり効果的に感じられなかったという印象があります。いっそ無くてもイイくらいのレベルだったのではないかと。

しかしながら主演の佐々木希ちゃんの演技はとても良かったと思います。彼女お芝居うまくなったなあ。
ホラー顔(美人という意味)だとは常々思っていましたが、それだけじゃなくそれぞれの表情の使い分けや感情の機微の表現がひじょうに繊細で、ちょっと驚いてしまいました。


以下、ネタバレになりますので未見のかたはご注意を。


今回なにが残念かって、トシオくんが成長してるところなんじゃないのかな。もう立派な少年だよ。
トシオくんはコロコロしてて幼児っぽいところが怖かったんだけど、あんなに大きくなっちゃったら白塗り白ブリーフ姿はちょっとイタい感じがしてしまった。あれじゃもうそんなに怖くないんだもん。
でもあのとっても変なハミングみたいなのは薄気味悪かった。また彼や伽椰子が書いていた謎の“ぐるぐる”はやっぱり輪廻という意味なのかなあ。
そうそう。伽椰子役の女優さんはすっごく不気味な雰囲気があって良かった!美人なのに、優しく笑っているのになんかコワい。しかもこの伽椰子、日記の字も添えられたイラストもめさめさカワイイやんかー!!ギャップありすぎ。
本作ではその彼女が天井に張り付いてぶら下がってる画があって、ここはかなりイヤンだったわ。

呪われた佐伯家に勝手に上り込んで遊んでいた女子高生たちが見つける、子どもが描いたであろうやけにシュールで気持ちの悪い絵。あの奇妙な絵の演出は『サスペリア2』みたいなゾワゾワ感があってグー。

あと莉奈の勉強机の引き出しからにゅーっと手が出てくるトコロなんて

『 ドラえもんかよぉー!? 』(このシーンは母娘同時につっこんだ)

でもって冷蔵庫の中にトシオとか、『 ゴーストバスターズかーっ! 』
(ズールじゃないっちゅーの)

伽椰子が自分が寝てるところを何時間もビデオで自撮りしてるシーンも、なんかみょ~な既視感を覚える。
ああ、これはまるで

『 パラノーマル・アクティビティやんーーー!! 』
(あるいは「ほんとうにあった呪いのビデオ」並みのクオリティ)

とまあ楽しいツッコミどころが満載なのだ\(^O^)/

本作『呪怨』では、剛雄と俊雄に血縁関係はなく、伽椰子から生まれた俊雄は、9年前にネグレクトの末命を落とした少年の生まれかわりという設定。俊雄という怨霊が諸悪の根源で、彼は伽椰子の腹に寄生し彼女を宿主としてこの世に転生した、というハチャメチャな展開になっている。そして次に宿主として選ばれたのが結衣ということになるんだろうか。うーん、どうもしっくりこない。
で、問題のラストシーンだが、『呪怨』的にはあれってオッケーなんやろか。みなさんはどうでしょう。
個人的にはちょっと違う気がするんだけどなー。むむう。

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Posted by K@zumi

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