K's Diary

時はわたしに めまいだけを残していく

月の扉

月の扉 (光文社文庫)
月の扉 (光文社文庫)
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石持 浅海
光文社
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週明けに国際会議を控え、厳重な警戒下にあった那覇空港で、ハイジャック事件が発生した。3人の犯行グループが、乳幼児を人質にとって乗客の自由を奪ったのだ。彼らの要求はただひとつ、那覇警察署に留置されている彼らの「師匠」石嶺孝志を、空港滑走路まで「連れてくること」だった。緊迫した状況の中、機内のトイレで、乗客の死体が発見された。誰が、なぜ、どのようにして―。


月は衛星ではない

あれは空にあいた穴だ

向こうの世界の光が穴からもれているから

光って見えるのだ


そういったのは丸尾末広氏だったかしら。

三人のハイジャッカーによって乗っ取られた航空機。
その機内トイレで起こった不可解な殺人。犯人は誰か?その方法とは!?

あり得ないシチュエーションで巻き込まれる人々と、
一筋縄ではいかない変化球な密室劇は石持作品のオハコやね。
緊迫のクライムサスペンス。
哀しすぎる動機と、座間味くんのロジカルな推理に打ちのめされてくらくらする。
静かに心に沁みいる傑作。


やー。石持センセイ、ますますファンになってしまったよ。
ひょうひょうとしつつも熱い男、偏狭でキレ者の座間味くんがええキャラしてる。
あの真壁が彼に絡んだのはもう運命なんやね。

人が夢みると書いて「儚い」となる。彼らの魂は救済されたのだろうか。

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『月の扉』
石持浅海 『月の扉』(光文社文庫)、読了。 お初の作家さんです。 師匠と呼ばれるカリスマが不当逮捕され、 彼を慕っていた人々が、ハイジャックを実行する。 彼とのイベントのために・・・・・。 犯行の動機が、あまりに異世界な感じがして馴染めない部分があったのですが、 軽妙な物語の進め方に、面白く読めました。 真壁と座間味くんのやりとりが良かったです。 真壁は、極限...
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