K's Diary

時はわたしに めまいだけを残していく

蘆屋家の崩壊

蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)
津原 泰水
集英社
売り上げランキング: 228,018

定職を持たない猿渡と小説家の伯爵は豆腐好きが縁で結びついたコンビ。伯爵の取材に運転手として同行する先々でなぜか遭遇する、身の毛もよだつ怪奇現象。飄々としたふたり旅は、小浜で蘆屋道満の末裔たちに、富士市では赤い巨人の噂に、榛名山では謎めいた狛犬に出迎えられ、やがて、日常世界が幻想地獄に変貌する―。


ああ、おもしろかった!
『夢幻紳士』好きにはこりゃタマラン。

あたしなんだかんだ云っても民俗学にミステリが絡む不穏で湿っていて
不条理で滑稽で土着感満載のぞわぞわと気色悪い怪奇譚がやっぱりスキだわ。
そーゆー意味ではまさにご馳走本。

呑み助でプー太郎な「おれ」と博識で天然な「伯爵」
このゆるゆるコンビがなんとも愛嬌があって良い。
共通項が豆腐LOVE(なんだそりゃ)なふたりが遭遇する妖しき奇譚の数々。
続刊があるそうなので、これは是非とも追っかけねばならぬ。

ちなみに食の嗜好は猿渡くんに共感でアル。

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2 Comments

Sou says...""
感想を書いたことはないのですが、この作品、なかんずく表題作は私も好きです。

なんつーかね、幻想文学寄りながら、しかし、青春小説らしい、というか。
ひととき呼び戻される記憶が、なんともせつないつーかね。

いや、オッサンが気持ち悪くない表現で賛辞を書くのが難しいのですが(笑)
2017.04.25 21:49 | URL | #KsYZ8hN2 [edit]
K@zumi says..."Souさん:"
> 感想を書いたことはないのですが、この作品、なかんずく表題作は私も好きです。
>
 あー。わたしも好きですわ。表題作。
 やっぱり「アッシャー家」を意識してるのかしらん。
 それほど怖くはないんですが、酩酊感というかぐらぐらしてじわじわくる
 まさに奇譚という感じですね。

 絶望と再生の最終話にはぐっときました。


> いや、オッサンが気持ち悪くない表現で賛辞を書くのが難しいのですが(笑)

 なんだそれ(^∇^)

 評価のいい『綺譚集』も読んでみたいと思ってます。
 不条理津原ワールド全開だそーですね。

2017.04.26 23:22 | URL | #- [edit]

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