8月に読んだ本のまとめ

8月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3594
ナイス数:805

どこの家にも怖いものはいるどこの家にも怖いものはいる感想
別々と思われていた怪異も、辿っていけば根っ子は同じ。ああ、なんて厭な因果。もしかしてこの家の家鳴りも夜中に壁の向こうでカリカリ音がするのもテレビが勝手に点いたり二階のおじいちゃんが頻繁に「呼んだか?」って聞くのも、ねえ、そうなの?三津田さんッ!?(冷汗)とにかくなにが信じられないって、例の彼女、なんであの状況で(食事はともかく)シャワー浴びれるかなあ(そこ?)子ども最強。まったく人気のない余所さんの家ほど気色悪いものはないし、ましてや夜中にあれに追っかけられるとかホンマ厭や。
読了日:08月02日 著者:三津田 信三

薔薇十字叢書 桟敷童の誕 (富士見L文庫)薔薇十字叢書 桟敷童の誕 (富士見L文庫)感想
薔薇十字叢書は、〈天邪鬼〉〈神社姫〉と続いて3冊目。ぶっちゃけ、折角の二次なんだからもうちょっとハジけてくれても良かったのに、、、と思わなくもありませんが、楽しかったです。序盤からの鬱々とした雰囲気から勝手に憑き物落としを期待したため、やや肩透かしを食らったような印象を持ってしまったのは我儘ですね。関くんのヘタレ具合が、相変わらず下駄で後頭部をはたきたくなる感じで懐かしかったです(*´ω`*) ラストへの展開が唐突でなにげに謎が残りますが、おもしろく読ませてもらいました。
読了日:08月05日 著者:佐々木 禎子

ムーンズエンド荘の殺人 (創元推理文庫)ムーンズエンド荘の殺人 (創元推理文庫)感想
雪の山荘版『そして誰もいなくなった』なんて帯に書かれたら、アホなんでホイホイ手を出してしまう。孤立した山荘に集められた男女が、不気味な殺人予告どおりに密室殺人などの不可能犯罪によって次々と殺されてゆく。物語の背景に15年前の不審死の謎というのが挟み込まれてくるんだけど、これがイマイチ中途半端な印象でもやもや。過去の誘拐事件も意味深な扱い。推理はとても論理的で目から鱗がぽたぽた。ただ探偵諸君の魅力が乏しく華がない様に感じたし、もうちょっと人間ドラマの奥行感が欲しかったかなー。
読了日:08月16日 著者:エリック・キース

アンデッドガール・マーダーファルス 1 (講談社タイガ)アンデッドガール・マーダーファルス 1 (講談社タイガ)感想
吸血鬼や人造人間があたり前に共存する19世紀末のヨーロッパが舞台。関係者がほぼ全員異端であるがゆえに、その特性を踏まえたうえでの推理が展開する異世界ミステリ。探偵役が鳥籠のなかに鎮座する美少女の生首だったりしてとてもグロテスクなんだけど、物語が醸しだすダークファンタジーな雰囲気に違和感なく溶け込んでいる。脇を彩るキャラクターもみんな個性的で絵面が目に浮かぶよう。ロジカルな本格ミステリの神髄は保ちつつ、ボケありアクションありの痛快エンターテイメント作品。続刊も気になりますねえ。
読了日:08月16日 著者:青崎 有吾

狩人の悪夢狩人の悪夢感想
手首の切り取られた遺体。夜な夜な徘徊する夢遊病者。必ず悪夢を見ると云われている部屋。怪奇ムードむんむんの設定でも、そこは有栖川センセイ。なんだこの淋しく透きとおった印象は!胸がきゅうと痛くなる切なく詩的な表現。この独特のメランコリックな余韻が有栖川作品の魅力のひとつ。ラストの謎解きはさらりと読んだだけじゃなかなか理解できなかったけれど(すんません)、犯人の苦悩、被害者の無念、天上の彼の絶望、それらが交錯してやりきれない思いが募る。だが、誰もが彼への救済を願っていたのだと信じたい。
読了日:08月23日 著者:有栖川 有栖

バチカン奇跡調査官  黒の学院 (角川ホラー文庫)バチカン奇跡調査官 黒の学院 (角川ホラー文庫)感想
清廉なものや厳格なもの、聖なんちゃらといったものが、実は禍々しく隠微なものと紙一重かもというところにロマンというかぞわぞわとした興味を覚えるのは、何もわたしが下世話な人間だからというわけでもないと思う。清らかなものを貶めたい、あるいはその高潔な化けの皮がはがれるところを見てみたい。と思うのはある意味人間としてのまっとうな欲求なんじゃないかしら、と思う。人格を疑われそうだけど。怜悧でクールで折り目正しく、でもちゃっかりした天然キャラの平賀神父がなにげに不気味。ロベルト大変ね。
読了日:08月24日 著者:藤木 稟

蜜蜂と遠雷蜜蜂と遠雷感想
すごくおもしろかった。これだけの長編なのにちっとも長さを感じなかった。クラシック音楽にはまるで明るくないけれど、広げた本のなかから生まれたての果実のような瑞々しい音楽が聞こえてくる気がする。鮮やかな色彩となつかしくて甘い香りが漂ってくる。初恋のような高揚感。ページをめくるごとに、たくさんの音の洪水がキラめく光の粒となって細胞のすみずみにまで深くしっとりと染み透って春風みたいな柔らかく幸せな気持ちになる。豊かな言葉の波にのみ込まれる快感。とろける蜜の如く芳醇な読書時間だった。感謝。
読了日:08月25日 著者:恩田 陸

ほうかご探偵隊 (創元推理文庫)ほうかご探偵隊 (創元推理文庫)感想
少年少女向けのミステリーランドとはいえ、このシリーズは侮れない。ヘンテコな謎にユルめのユーモア、そして学校あるあるなエピソードなど、そのどれもが甘酸っぱくてニコニコしながら読み進めていく。やがて小利口な探偵くんによって大人が舌を巻くようなロジカルな推理が展開したと思ったら、そこから二転三転と、謎が解体され再構築されていく。その様子は、わたしたち大人の読者もどんどん子どもに帰っていくようで、なんとも言えず微笑ましくほっこりした気持ちに。ジュブナイルらしくお見事な着地でございます。
読了日:08月28日 著者:倉知 淳

湖底のまつり (創元推理文庫)湖底のまつり (創元推理文庫)感想
うわー。騙された。なんとそうだったのかー!これはすごい。不可解なシンメトリーが奇跡のように繋がった。そういうことか。ぅーん、ぅーん、愛は不思議。愛は幻。そして愛は狂気。何という運命の悪戯。美しい陽炎。おもしろかった。しかししかし、(関係薄いけど)深窓の令嬢ともあろう者がどうやってあンなもん手に入れたんだろう。その頃はまだネットショッピングなんて普及してなかった頃だと思うし、まさか店頭でなんてことあるんだろうか。ぅーん、気になる。どんねんしてんやろ。今晩寝られへん。(アホか)
読了日:08月29日 著者:泡坂 妻夫

祟り火の一族祟り火の一族感想
六つの怪談。顔のない二人の男。三つの化け物に火を厭う一族。グイグイねじ伏せる重量級のトリックももちろん健在。前に『呪い殺しの村』を読んだ時に気になってた五芒星の火傷の理由がようやく分かった。そしたら今度は連続晒し首事件という新たな疑問が登場して、シリーズを逆行して読んでるとこういった別の意味での「謎」が増えてちょっと得した気分に。然しながらこれだけ魅力的なガジェット盛りだくさんなのに、あまりにもヒロインがいけ好かないので途中で読むのをやめようかと思った。早まらなくて良かったよ。
読了日:08月30日 著者:小島 正樹

読書メーター


◆◇◆



なんとか目標の10冊をクリアできた8月でした。
恩田さんの『蜜蜂と遠雷』もようやく(実に予約から一年ぶり!)読めたし、良かった。良かった。
それと、藤木さんのバチカンシリーズはじわじわと追いかけてみるつもりです。( ー`дー´)キリッ 

また今回とってもびっくりしたのは、「やりすぎミステリ(通称:やりミス)」の
小島正樹先生から、ツイッターの投稿に対してご丁寧なコメントを頂戴したということ。
やーもー朝から変な汗かいてしまいましたよ。作家さんて、読んではるんやなあ。
まさに穴があったら入りたい心境でございました。
しかも!先生自らフォローしてくださるとか、ほんま嬉しいような恐ろしいような…。
てことで、今『武家屋敷の殺人』読んでます。ちゃっかりとかいうたらあかん。

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Posted by K@zumi

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